バーランダーに追い抜かれ、3371奪三振のマダックスは10位から11位に。12位となる日も近い!?
5月24日、ジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)は、オークランド・アスレティックスを相手に6イニングを投げ、失点は2(自責点1)にとどめ、白星を挙げた。
この日の奪三振は、9を数えた。各イニングの奪三振は、2、2、1、0、2、2だ。2回裏にセス・ブラウンとエイブラハム・トロから奪った三振により、通算3371奪三振のグレッグ・マダックスに並び、追い抜き、歴代トップ10にランクインした。
10位から11位となったマダックスの順位は、早ければ来月中に、さらにもう一つ下がる。マックス・シャーザー(テキサス・レンジャーズ)は、これまでに3367三振を奪っている。マダックスとシャーザーの差は、3奪三振に過ぎない。
ただ、シャーザーは、開幕から故障者リストに入っている。いつ復帰できるのかは、まだ見通せない。今月中旬にMLB.comのマニー・ランダワが報じた記事によると、右手親指、前腕、上腕三頭筋に、神経の痛みがあるという。当初の出遅れは、12月に受けた椎間板の手術が理由だった。
バーランダーは、41歳だ。シャーザーは、7月下旬に40歳の誕生日を迎える。マダックスは、42歳まで投げた。
現役時代がずれているので、単純に比較することはできないが、通算防御率は、3人とも近い。マダックスが3.16、バーランダーが3.25、シャーザーは3.15だ。奪三振率と与四球率は、それぞれ、6.06と1.80、9.03と2.51、10.69と2.37。こちらは、マダックスと2投手のタイプの違いが垣間見える。
マダックスは、744登板で5008.1イニングを投げ、355勝を挙げた(227敗)。バーランダーは、516登板で3365.1イニング、260勝143敗。シャーザーは、457登板で2834.2イニング、214勝108敗を記録している。サイ・ヤング賞は、4度(1992~95年)、3度(2011、2019、2022年)、3度(2013、2016~17年)。マダックスは、殿堂入りしている。バーランダーとシャーザーも、そうなるだろう。