ダルビッシュの1イニング被本塁打3本は初めて!? 相手はヤンキースのソト、ジャッジ、スタントン
5月24日、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、先頭打者のアンソニー・ボルピー(ニューヨーク・ヤンキース)に三塁打を打たれ――三塁線を抜けたゴロがレフトの隅まで転がっていった――1死から、アーロン・ジャッジの犠牲フライにより、先制点を取られた。4月14日の最後の1イニングから続いていた連続無失点は、25イニングで途切れた。
さらに、3回表には、2死二塁から3本のホームランを喫した。ホアン・ソトとジャッジに続けて打たれ、アレックス・バーデューゴのシングル・ヒットを挟み、ジャンカルロ・スタントンにも、スタンドまで弾き返された。
2012年のメジャーデビュー以降、ダルビッシュの1イニング被本塁打3本は、これが3度目。その前は、ポストシーズンとレギュラーシーズンに1度ずつ。2016年10月7日のディビジョン・シリーズ第2戦の5回表と、2022年7月2日の1回裏だ。相手は、1度目がトロント・ブルージェイズのケビン・ピラー(現ロサンゼルス・エンジェルス)、エゼキール・カレーラ、エドウィン・エンカーナシオン。2度目は、ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマン、ウィル・スミス、ジャスティン・ターナー(現ブルージェイズ)だった。フリーマンとスミスは、現在もドジャースでプレーしている。
一方、ソト、ジャッジ、スタントンが同じイニングにホームランを打ったのは、この日が初めてだ。同じ試合でホームランは、5月8日に続く2度目。前回は、1回裏にソト、3回裏にジャッジとスタントンが、いずれもスペンサー・アリゲッティ(ヒューストン・アストロズ)から打った。
5月8日のホームランは、ソトがシーズン9本目、ジャッジとスタントンは8本目。24日は、ソトが14本目、ジャッジが16本目、スタントンは13本目だ。5月9日~24日に、ヤンキースは15試合を行った。このスパンに3人が打ったホームランの本数は、それぞれ、5本、8本、5本を数える。
ダルビッシュは、さらに、4回表にグレイバー・トーレスにもホームランに打たれ――トーレスはシーズン4本目――5.2イニングを投げて7失点(自責点7)で黒星を喫した。1試合に被本塁打4本は、2016年10月7日のディビジョン・シリーズ第2戦、2019年8月21日、2021年9月13日、2023年7月24日に続く5度目だ。なお、今シーズンの防御率は、登板前の2.08から3.04となった。それまでの9登板中、被本塁打は2本しかなかった。