7月26日の試合で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、打って、走って、投げた。1回裏にヒットを打って先制点を挙げると、そこから二盗を成功させた。投手としては、7イニングで5三振を奪い、四球は与えず(死球は1)、失点を1にとどめて白星を挙げた。

 もっとも、大谷の前に、先発登板した投手が、打点を挙げ、盗塁を成功させ、5三振以上を奪ったのは、それほど昔のことではない。その投手は、今シーズンもメジャーリーグでプレーしている。ザック・グレインキー(ヒューストン・アストロズ)がそうだ。アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代の2018年に、2試合で記録した。

 1度目の5月10日は、今回の大谷と少し似ている。グレインキーは、5回裏にヒットを打って先制点を挙げ、そこから二盗を記録した。7.0イニングを投げて――8回表の先頭打者に二塁打を打たれて降板――6三振を奪い、白星を手にすることはできなかったものの、残した走者の生還による1失点に抑えた。2度目の6月28日は、2本のヒットを打ち、1本目で出塁後に二盗を決め、2本目で二塁から走者を生還させた。こちらは7イニングともゼロを並べ、勝利投手となった。

 この2試合を含め、グレインキーは通算30試合で打点を挙げ、通算9試合で盗塁を記録している。通算の打撃成績は、打率.225(519打数117安打)、9本塁打、34打点。二塁打は29本、三塁打は1本、犠牲フライは4本だ。9盗塁に対し、失敗は1度しかない。大谷のようにDHを解除するほどではないと思うが、ア・リーグにいるのは惜しい気もする。

 なお、ベースボール・リファレンスで調べたところ、21世紀に入ってから、登板した試合で、打点、盗塁、5奪三振以上を記録した投手は、延べ12人が見つかった。グレインキーが10人目と11人目、大谷は12人目だ。

筆者作成
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 ア・リーグの投手は、大谷だけ。ナ・リーグもDHを採用した「ユニバーサルDH」の昨シーズンを除くと、20シーズンに12人、ナ・リーグに限れば11人。どちらにしても、2シーズンに1人以上の割合となる。21世紀の1人目と2人目となったアダム・イートンは、現在、ロサンゼルス・ドジャースエンジェルスにいる外野手とは別人だ。2004年4月13日はヒットを打っていないが、1死一、三塁からの三塁ゴロで打点を挙げた。盗塁は、四球で出塁後、次打者のヒットで二塁へ進み、重盗を記録した。

 また、2001年5月4日のイートンと2005年5月12日のデレク・ロウは、クオリティ・スタートを記録してないものの、どちらもその可能性はあった。イートンは6イニングを投げ終えて3失点(自責点3)。7回裏の先頭打者にヒットを打たれたところで降板し、続いて投げた投手がその走者に生還された。ロウは5イニングで6失点ながら、自責点は2。110球を投げていたこともあり、6回表に代打を送られた。

 こちらでは、ナ・リーグの各チームで最後に盗塁を記録した投手について書いた。グレインキーはここにも登場するが、そのチームはダイヤモンドバックスではない。

ジャイアンツの投手が「盗塁」を記録するのは18年ぶり。他のチームはいつが最後!?