6月11日、タイラー・オースティン(横浜DeNAベイスターズ)は、金子弌大(北海道日本ハムファイターズ)からホームランを打ち、1シーズンに11球団から本塁打を達成した。これは、延べ19人目。中村剛也(埼玉西武ライオンズ)、トニ・ブランコ山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)の3人が、2度ずつ記録している。

筆者作成
筆者作成

 試合日程なども理由の一つだが、いくつかの点において、オースティンは「史上最速の達成者」と称することができる。

 これまでの18人中、6月15日までに達成したのは、2008年のタイロン・ウッズだけだ。ウッズの達成日は6月14日なので、月日からすると、オースティンはその「3日前」となる。

 オースティンが19人目となったのは、横浜DeNAのシーズン63試合目、自身の出場47試合目だ。前者は、2013年のウラディミール・バレンティン(現・福岡ソフトバンク・ホークス)と並ぶ。バレンティンは、当時在籍していた東京ヤクルトの63試合目に達成した。それに次ぐのは、2008年のウッズだ。中日ドラゴンズの65試合目だった。後者は、バレンティンの出場50試合目よりも3試合少ない。

 また、6月11日にオースティンが打ったホームランは、シーズン13本目。こちらは、2005年のフェルナンド・セギノールより1本少ない。他の17人は、17本目以降に達成した。ちなみに、オースティンが2本塁打を記録しているのは、広島東洋カープと千葉ロッテ・マリーンズ。どちらの球団からも、2日続けて打っている。

 さらに、もう一つ。オースティンが北海道日本ハムと対戦するのは、6月11日が初めてだった。しかも、その試合の1打席目にホームランを打った。11球団目と最初に対戦した試合の初打席で達成は、他には2019年の山田しかいない。

 なお、オースティンは6月9日の走塁中に左太腿裏を痛め、途中で交代し、翌日の試合は欠場した。6月11日に始まった北海道日本ハムとの3試合が、横浜DeNAのホーム・ゲームであれば、DHがないため、11球団からの本塁打を達成するチャンスは代打に限られていたかもしれない。

 交流戦でオースティンが打ったホームランは、ここまで7本。単独トップに立っている。シーズン全体では、19本塁打の村上宗隆(東京ヤクルト)と6本差のリーグ5位に位置する。

 オースティンが本塁打王を獲得する可能性については、昨オフにこちらで書いた。

来シーズンは本塁打王!? 横浜DeNAのオースティンが記録した「量産ペース」は両リーグ1位