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今シーズン一番乗りの「10連勝」は相手のおかげ!? 10勝中7勝は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・コレイア(左)とホゼ・ミランダ May 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月1日、ミネソタ・ツインズは、4月22日からの連勝を10に伸ばした。

 今シーズン、10連勝以上を記録したチームは、他にはない。2番目に長いのは、カンザスシティ・ロイヤルズ(4月4日~11日)とフィラデルフィア・フィリーズ(4月15日~22日)の7連勝だ。継続中では、ボストン・レッドソックス(4月27日~)とオークランド・アスレティックス(4月28日~)の4連勝が、ツインズに次ぐ。

 ツインズは、開幕から30試合を終えたところだ。10試合ごとに分けると、4勝6敗→3勝7敗→10勝0敗。各スパンの得失点差は、-9(29得点/38失点)、-16(38得点/54失点)、+40(76得点/36失点)となっている。

 今回の10連勝は、相手に恵まれた、という見方もできる。4月22日~25日の4試合がシカゴ・ホワイトソックス、26日~28日の3試合がロサンゼルス・エンジェルス、29日以降の3試合は再びホワイトソックスだ。ツインズとのシリーズが始まる直前の勝敗は、それぞれ、3勝18敗、10勝15敗、6勝22敗だった。

 ロイヤルズとフィリーズの7連勝も、ホワイトソックスからの白星を含んでいる。ロイヤルズは7勝中4勝、フィリーズは7勝中3勝がそうだ。

 ここから、ツインズが行う10試合は、5月3日~5日にレッドソックスと3試合、6日~9日にシアトル・マリナーズと4試合、10日~12日にトロント・ブルージェイズと3試合だ。5月1日を終え、レッドソックスは18勝13敗、マリナーズは17勝14敗、ブルージェイズは15勝17敗を記録している。

 なお、ツインズの10連勝以上は、2008年6月17日~27日の10連勝以来だ。球団最長は、ワシントン・ナショナルズ(セネタース)時代の1912年5月30日~6月18日に記録した17連勝。1961年以降のツインズ時代に限ると、1991年6月1日~16日の15連勝が最も長い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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