来シーズンは本塁打王!? 横浜DeNAのオースティンが記録した「量産ペース」は両リーグ1位
今シーズン、タイラー・オースティン(横浜DeNAベイスターズ)は、20本のホームランを記録した。これは、チームメイトの佐野恵太と並ぶ、セ・リーグ7位だ。パ・リーグも合わせると、上には12人がいる。
だが、11.9打数に1本塁打のペースは、全選手の実質的なトップだ。1本当たりの打数がオースティンより少なかった選手は4人いるものの、いずれもシーズン本塁打は1本だけなので、ペースとは言い難い。
二桁本塁打の43人中、オースティンに次ぐのは、13.4打数/本の山川穂高(埼玉西武ライオンズ)。セ・リーグでは、14.2打数/本の岡本和真(読売ジャイアンツ)が2位だ。ちなみに、二桁のホームランを打ったオースティンのチームメイト5人は、ネフタリ・ソトが17.1打数/本、佐野が20.1打数/本、梶谷隆幸が22.8打数/本、ホセ・ロペスが24.4打数/本、宮崎敏郎(崎の右上は大ではなく立)は30.6打数/本だった。
今シーズンのオースティンは、相次ぐ故障により、65試合の出場にとどまった。けれども、来シーズン、これまでロペスが守っていた一塁に定着すれば、故障のリスクは軽減するのではないだろうか。
また、過去2年(2018~19年)のオースティンは、15打数前後に1本のペースでホームランを打ってきた。メジャーリーグとAAAの合計で、両年とも104試合に出場し、2018年は381打数で26本塁打、2019年は208打数で13本塁打を記録した。それぞれのペースは、14.7打数/本と16.0打数/本だ。今シーズンのペースには及ばないものの、もともとパワーはあり、今シーズンが「突然変異」ではなかったことは窺える。
ロペスが退団し、ソトの去就はまだわからない。ソトが抜けた場合、オースティンがどれだけ出場し、どれだけ打つかは、横浜DeNAにとってさらに重要になる。