代打の大谷翔平は通算打率.342。ホームランは2018年に2本
5月1日のスターティング・ラインナップに、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は並んでいない。開幕から4月末までは、どの試合も「2番・DH」として出場していた。ドジャースのシーズン33試合目となる5月1日は、ウィル・スミスが「3番・DH」。フレディ・フリーマンの打順は、いつもの3番ではなく2番となる。
ロサンゼルス・エンジェルス時代に、大谷は、53試合で代打として起用された。その53打席のスタッツは、打率.342(41打数14安打)と出塁率.472、OPS1.008だ。長打は、ホームランと二塁打が2本ずつ。四球は10(うち1度は敬遠四球)、三振は19。4打席で計6打点を挙げている。
代打出場のうち、約70%の37試合は、最初の2シーズンだ。その後は、2020年が3試合、2021年が9試合、2022年は4試合。2023年の代打出場はなかった。2本のホームランは、いずれも2018年に打った。
5月1日の先発投手は、アリゾナ・ダイヤモンドバックスがジョーダン・モンゴメリー、ドジャースは山本由伸だ。モンゴメリーは左投手なので、大谷の代打出場があるとすれば、モンゴメリーの降板後の可能性が高い。
ただ、この試合に先発出場しないドジャースの野手は、大谷だけでなく、マックス・マンシー、ギャビン・ラックス、ジェームズ・アウトマンの3人も、左打者だ。
ダイヤモンドバックスのブルペンには左投手が4人いるが、ブランドン・ヒューズとジョー・マンティプライは、前日に1イニングと1.2イニングを投げた。ローガン・アレンは、前々日に3.1イニングだ。あとの1人、ブレイク・ウォルストンは、5月1日にAAAから昇格した。まだ、メジャーデビューはしていない。
なお、現在の大谷は、守備につくことができない。5月1日の試合は、ダイヤモンドバックスのホーム・ゲームだ。大谷が代打で出場すると、そのイニングの表で試合が終わらない限り、ドジャースは、大谷と交代して守備につく選手を必要とする。
スミスの代打として出場すれば、そこからは大谷がDHとなるが、この交代はまず起きない。スミスは、代打を送られるような打者ではない。今シーズンは、打率.362と出塁率.403を記録している。しかも、スミスを下げてしまっては、マスクをかぶっているオースティン・バーンズが負傷してプレーできなくなった際に、捕手がいなくなる。
バーンズとスミスが揃って途中交代の場合は、「エマージェンシー・キャッチャー(緊急時の捕手)」として、マンシーがマスクをかぶると思われるが、その事態は避けたいはずだ。マンシーは、メジャーリーグでもマイナーリーグでも、捕手として出場したことがない。