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遊撃手の死球骨折により、プーホルスと筒香は一塁で併用される!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
コリー・シーガー(ロサンゼルス・ドジャース)May 15, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月15日、アルバート・プーホルス筒香嘉智が加わることになったロサンゼルス・ドジャースに、不測の事態が発生した。この日の試合で、コリー・シーガーが死球を受け(写真)、右手の骨に亀裂が入った。当然ながら、シーガーは5月16日から故障者リストに入る。

 プーホルスと筒香の起用については「プーホルスと筒香の2人をドジャースはどう起用するのか」で考察したばかりだが、シーガーの離脱によって変わることになる。

 これまでの内野は、一塁がマックス・マンシー、二塁がギャビン・ラックス、遊撃がシーガー、三塁はジャスティン・ターナーという布陣だった。そこから、シーガーが抜けた遊撃にラックスが入り、マンシーが一塁から二塁へ移ると、一塁はプーホルスと筒香の併用ということもあり得る。

 ドジャースには、レギュラーであっても複数のポジションをこなす選手が少なくない――それがドジャースの強みの一つでもある――ので、必ずしもこのように移動するとは限らない。ただ、一塁を守れる選手のうち、コディ・ベリンジャーは離脱していて、マット・ベイティはレフトで起用されている。この状況を踏まえると、プーホルスと筒香にルーク・レイリーの3人が、現時点における一塁手の候補として残る(シーガーが抜けたロースターに、誰が昇格するのかはまだ判明していない)。

 完全な固定ではなく、日替わりに近い布陣になる可能性も大いにあるが、筒香の出場機会は、ドジャースに加入することが決まった時点よりも増えそうな気配だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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