プーホルスと筒香の2人をドジャースはどう起用するのか
アルバート・プーホルスに続き、筒香嘉智もロサンゼルス・ドジャースに加わる。
プーホルスは、5月6日にロサンゼルス・エンジェルスからDFAとされ、ウェーバー公示期間を経て、13日に解雇された(プーホルス自身がそうなることを望んだ)。筒香は、プーホルスの5日後にタンパベイ・レイズからDFAとされ、ウェーバー公示中にドジャースが獲得を申し出た。
プーホルスは一塁を守る右打者、筒香は一塁をメインとする――今シーズンは一塁しか守っていない――左打者だ。メジャーリーグと日本プロ野球の違いはあるものの、どちらも本塁打と打点の二冠王が1度。プーホルスはセントルイス・カーディナルス時代の2010年、筒香は横浜DeNAベイスターズ時代の2016年がそうだ。プーホルスはこの前年も本塁打のタイトルを獲得し、2003年は首位打者になっている。
プーホルスは、対左投手の一塁手(と代打)として起用される可能性が高そうだ。これについては「プーホルスがドジャースと契約する理由、ドジャースがプーホルスと契約する理由」で書いた。この場合、現在は一塁を守っているマックス・マンシーが二塁へ回り、二塁手としてプレーしていたギャビン・ラックスはベンチへ下がる。
ラックスが打てていないことからすると、右投手と対戦する試合で、筒香がプーホルスと同じように起用されてもおかしくない。ただ、筒香の場合、スターティング・ラインナップに名を連ねるよりも、ベンチで出場機会を待つことが多いのではないか。今シーズンの筒香のスラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は、いずれもラックスを下回る。
他のポジションを見渡しても、三塁とライトには、それぞれ、ジャスティン・ターナーとムーキー・ベッツがいる。5月15日にA.J.ポロックが故障者リストに入り、レフトは流動的だが、筒香と同じ左打者のマット・ベイティは出塁率.414を記録している。ポロックの離脱によって、ベイティは先発出場が増え、その分、代打としての出場は減る。ということで、筒香の主な役割は、対右投手用の代打になると予想する。
なお、ベンチには、こちらも左打者のルーク・レイリーがいるため、筒香がこの役割における一番手として――出場の順序ではなくより重要な場面で――起用されるかどうかはわからない。
【追記:5/16】この記事を書いた時点から、状況に変化があったので、それについて、こちらに書いた。