エンジェルスがプーホルスを解雇する理由。伏線は前日の試合にあった!?
5月6日、ロサンゼルス・エンジェルスは、アルバート・プーホルスをDFAとした。40人ロースターから外れたプーホルスは、ウェーバーにかかるが、他球団が獲得に乗り出す可能性は低い。ウェーバー公示期間の終了とともに、エンジェルスはプーホルスを解雇するだろう。あるいは、その前にプーホルスが引退を表明する可能性もゼロではない。
構図としては、3月に「大谷翔平とこの選手が、殿堂入り確実なスラッガーに引退を決断させる!?」で書いたことが、実際に起きているようにも見える。大谷翔平とジャレッド・ウォルシュがよく打っているのに対し、プーホルスは低調だ。ただ、プーホルスの出場機会は奪われていなかった。デクスター・ファウラーが4月9日に左膝を負傷してシーズンを終えたため、ウォルシュは本来の一塁ではなく、主にライトを守っていた。大谷がDH、ウォルシュがライト、プーホルスは一塁だ。
どうやら、引き金となったのは、大谷がタンパベイ・レイズに対して投げた、5月5日の試合らしい。この日、大谷は打席に立たなかったにもかかわらず、プーホルスはスターティング・ラインナップから外れた。ウォルシュが一塁を守り、DHにはフィル・ゴスリンが入った。
これについて、ロサンゼルス・タイムズのマイク・ディジオバンナは「関係者によると、アルバート・プーホルスは、相手のバルクが左のライアン・ヤーブローなのにラインナップから外され、それをジョー・マッドン監督ではなくて球団フロントが決めたことに腹を立てたという。プーホルスは、ヤーブローに対し、9打数6安打、ホームラン2本、二塁打2本、7打点」とツイートしている。バルクとは、オープナーに続いて登板し、長めのイニングを投げる投手を指す。
プライドの高いプーホルスが、エンジェルスに解雇を要求したのかもしれない。エンジェルスが、プーホルスに代わってアクティブ・ロースターに入れる選手を発表していないことからも、その可能性はありそうだ。