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プロ野球選手の「名前」。2020年の出場選手で多かったのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
一軍の試合に出場した選手は600人を超える(写真:アフロ)

 今シーズン、一軍の試合に出場した選手の名前(ファーストネーム)のなかで、同じ表記が最も多かったのは、7人の「大樹」だ。それに次ぐのは、6人の「翔」と各5人の「翔太」と「拓也」。このトップ4は、昨シーズンと同じだ。

筆者作成
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 昨シーズンと今シーズンを比べると、「大樹」と「翔太」は1人減、「翔」と「拓也」の人数は変わっていない。

「大樹」の場合、昨シーズンの8人から、そのなかで最も若い、現在20歳の野村大樹(福岡ソフトバンクホークス)がいなくなった。野村は2018年のドラフト3位。昨シーズンは一軍で2打席に立ち、1打席目にヒットを打ったが、今シーズンの一軍出場はなかった。ただ、二軍での出場74試合は、福岡ソフトバンクで最も多かった。なお、野村の名前の読みは「たいき」「だいき」「ひろき」のいずれでもない。「だいじゅ」だ。

「翔太」の1人減は、中日ドラゴンズでプレーしていた友永翔太。現在は、ブライダルサロンTOMONAGAを経営している。「翔」は1人が入れ替わった。山口翔(広島東洋カープ)の一軍登板は、2019年が9試合、2020年はゼロ。一方、成田翔(千葉ロッテマリーンズ)は、ゼロと3試合だ。成田は2017~18年も、シーズン5登板以下ながら、一軍で投げている。「拓也」の顔ぶれは、昨シーズンも今シーズンも同じだ。

 この他に4人以上の名前は、以下のとおり。また、漢字の表記以外では、「Jose(ホセ)」が最多だった。横浜DeNAベイスターズのホセ・ロペス、広島東洋のホセ・ピレラ、千葉ロッテのホセ・フローレスがそう。3人とも、母国はベネズエラだ。

筆者作成
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 なお、昨シーズンに多かった名前については、こちらで書いた。

プロ野球選手の名前。昨年のトップ3は「大樹」「翔」「翔太」。漢字は「大」「也」「太」が上位

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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