ベースボール映画で「主人公の母親を演じた女優」の息子が、現実の世界でメッツに入団
ニューヨーク・メッツが、ドラフト全体19位で指名した高校生外野手、ピート・クロウ-アームストロングと契約を交わした。
クロウ-アームストロングの両親は、どちらも俳優だ。母はアシュリー・クロウ、父はマシュー・ジョン・アームストロング。2人ともテレビ・ドラマが中心だが、アシュリーは映画にも出演している。1994年に公開された「リトル・ビッグ・フィールド(Little Big League)」では、主人公の少年の母親役を演じた。
この映画には、後に殿堂入りするランディ・ジョンソン、ケン・グリフィーJr.、イバン・ロドリゲスの3人をはじめ、多くの現役メジャーリーガーが本人役で出演。本人役ではないが、1986~87年に阪急ブレーブスで「アニマル」として投げたブラッド・レスリーも、投手として出ている。
アシュリーは映画において、メジャーリーガーの母親を演じたわけではない。主人公の少年は、選手としてプレーするのではなく、ミネソタ・ツインズのオーナーと監督を務める。また、当時のツインズはメトロドームを本拠地としていて、映画でもそうだったが、2010年にターゲット・フィールドへ移った。
数年後にはピートがメジャーデビューし、アシュリーはメジャーリーガーの母親になるだろう。かなり先のことではあるが、映画と同じように、メジャーリーグの監督の母親となるかもしれない。
また、メッツには、俳優の息子が他にもいる。2年前のドラフトで19巡目・全体560位指名を受けて入団した、右投手のトミー・ウィルソンは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でビフを演じたトーマス・ウィルソンの息子だ。まだメジャーデビューはしておらず、昨シーズンはA+とAAで投げた。
トミーは1996年生まれの24歳、左投左打のピートは2002年生まれの18歳。年齢は少し離れているものの、マイナーリーグあるいはメジャーリーグの試合で、チームメイトとして同時にフィールドに立ってもおかしくない。
なお、トミーの入団については、こちらで書いた。