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14球連続ファウルの結末は◆プールに飛び込んだホームラン…【5月12日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
マーク・グレース(左)とサミー・ソーサ Sep 13,1998(写真:ロイター/アフロ)

◆2004年5月12日

ロサンゼルス・ドジャースのアレックス・コーラが、カウント2-1から14球続けてファウルを打った後、この打席の18球目をライト・フェンスの向こうへ飛ばす。途中からドジャー・スタジアムはざわつき始め、「レッツ・ゴー、コーラ」の声が上がった。散々粘られた末にホームランを打たれたのは、シカゴ・カブスのマット・クレメント。通算の対戦成績は、18打数7安打(打率.389)。長打は、二塁打、三塁打、ホームランが1本ずつ。翌年の夏、2人はボストン・レッドソックスでチームメイトになった。

◆1998年5月12日

シカゴ・カブスのマーク・グレースが、プールに飛び込むホームランを打った史上初の選手となる。プールは、この年にオープンしたアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地、バンクワン・ボールパークの右中間スタンドにあり、ホームからの距離は415フィート(約126.5m)。グレースは2001~03年にダイヤモンドバックスでプレーし、そこで選手としてのキャリアにピリオドを打った。

◆1955年5月12日

シカゴ・カブスのサム・ジョーンズが、メジャーリーグでノーヒッターを達成した最初のアフリカン・アメリカンとなる。9回表は、イニングの頭から3人を歩かせたが、そこから3人続けて三振に仕留めた。カーブを決め球に、通算102勝101敗、防御率3.59。1959年の防御率2.83と21勝はナ・リーグ1位。最多奪三振が3度(1955~56、58年)、最多与四球は4度(1955~56、58~59年)。楊枝を口に咥えていたことから、「トゥースピック・サム」と呼ばれた。

 5月11日のMLBは、こちら。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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