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野茂や黒田が逃した「30球団から白星」の1人目は◆登板順と打順の奇妙な一致…【4月30日のMLB】

宇根夏樹ベースボール・ライター
アル・ライター July 30, 2003(写真:ロイター/アフロ)

◆1996年4月30日

ピッツバーグ・パイレーツのジェフ・キングが、4回表に2本のホームランを打つ。1イニング2本塁打は、前年8月8日に続く2度目。2度の1イニング2本塁打は、ウィリー・マッコビー(1973年4月12日と1977年6月27日)とアンドレ・ドーソン(1978年7月30日と1985年9月24日)に続く3人目。その後の2人、アレックス・ロドリゲス(2007年9月5日と2009年10月4日)とエドウィン・エンカーナシオン(2013年7月26日と2019年4月8日)を含めても、1度目と2度目の間に他の選手が誰も記録していないのはキングだけ。

◆2002年4月30日

ニューヨーク・メッツのアル・ライターが、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で勝利投手となり、全30球団から白星を挙げた史上初の投手に。現時点の達成者は、2019年9月14日にヒューストン・アストロズのザック・グレインキーが加わり、19人を数える。ちなみに、野茂英雄黒田博樹はそれぞれ29球団から白星を挙げたが、野茂はロサンゼルス・ドジャース戦、黒田はデトロイト・タイガース戦の白星がなかった。どちらも0勝1敗。

◆2012年4月30日

ニューヨーク・メッツ戦に登板したヒューストン・アストロズの7投手が、最初に対戦したのはいずれも違う打者。しかも、その対戦は、2番手の投手が打順2番の打者、3番手は打順3番……7番手は打順7番といった具合に、投手の登板順と最初に対戦した打者の打順がすべて一致していた(先発投手が打順1番の打者と対戦するのは、どの試合でもそう)。メジャーリーグ初のことではないかと思われる。起用したのはブラッド・ミルズ監督。4対3でアストロズが勝利を収め、8番手の登板はなかった。

 4月29日のMLBは、こちら。

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ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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