新監督8人のうち2人は、ワールドシリーズ優勝以来のフィールド復帰

デビッド・ロス(中央)Nov 2, 2016(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 来シーズン、30チーム中8チームは、今シーズンと違う監督で開幕を迎える。

筆者作成
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 4チームの新監督は、過去にメジャーリーグで采配を振ったことがある。ジョー・マッドン(ロサンゼルス・エンジェルス)とジョー・ジラルディ(フィラデルフィア・フィリーズ)は、ともに3チーム目となる(監督代行を除く)。マッドンは初めてメジャーリーグの監督に就任して以来、ブランクのシーズンも途中解任もない。これまでは、タンパベイ・デビルレイズ/レイズ(2006~14年)とシカゴ・カブス(2015~19年)で指揮を執ってきた。ジラルディは3年ぶりの復帰だ。フロリダ・マーリンズ(2006年)とニューヨーク・ヤンキース(2008~17年)の間と同じく、ここ2年は解説者を務めていた。2人とも、ワールドシリーズで優勝している。その前にも、マッドンはベンチ・コーチとして、ジラルディは選手として、美酒を味わった。

 マイク・マシーニー(カンザスシティ・ロイヤルズ)は2012年からセントルイス・カーディナルスを指揮していたが、2018年のシーズン途中に解任された。そのオフに選手育成部門のスペシャル・アドバイザーとしてロイヤルズへ来ているので、今回の監督就任は球団内の異動ということになる。こちらは、監督2年目の2013年にリーグを制した。ゲーブ・キャプラー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)はこれまで、フィリーズの監督だった。ただ、監督歴は2年。2018年は80勝82敗、2019年は81勝81敗に終わった。

 一方、初めてメジャーリーグのチームを率いる監督も、同じく4人を数える。デレク・シェルトン(ピッツバーグ・パイレーツ)はミネソタ・ツインズでベンチ・コーチ、ジェイス・ティングラー(サンディエゴ・パドレス)はテキサス・レンジャーズでメジャーリーグ・プレーヤー育成フィールド・コーディネーターを務めていた。

 シェルトンとティングラーはマイナーリーグで監督を経験しているが、デビッド・ロス(カブス)とカルロス・ベルトラン(ニューヨーク・メッツ)の2人は、メジャーリーグかマイナーリーグを問わず、監督もコーチも未経験だ。ロスは2016年を最後に選手生活を終えた後、カブスのフロントに籍を置きながら、解説者としても活動していた。ロスの1年後にユニフォームを脱いだベルトランは、昨オフにヤンキースのスペシャル・アドバイザーとなった。

 また、シェルトンとティングラー(とマッドン)はメジャーリーグでプレーすることなく、マイナーリーガーのまま選手としてのキャリアを終えたが、ロスとベルトランはその最後をワールドシリーズ優勝で飾った。

 なお、彼らの前に監督を務めていた8人については、「解任あるいは退任の8監督はどこへ!? マッドンとキャプラーは違うチームの監督に就任」で書いた。