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解任あるいは退任の8監督はどこへ!? マッドンとキャプラーは違うチームの監督に就任

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミッキー・キャラウェイ Sep 20, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 シーズン終盤からオフにかけて、8人の監督が解任されるか、退任した。そのうちの2人は、来シーズンもメジャーリーグの監督として指揮を執る。ジョー・マッドンはシカゴ・カブスからロサンゼルス・エンジェルスへ。ゲーブ・キャプラーはフィラデルフィア・フィリーズからサンフランシスコ・ジャイアンツへ移った。

筆者作成
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 エンジェルスに加わったのは、マッドンだけではない。ニューヨーク・メッツの監督だったミッキー・キャラウェイは、エンジェルスの投手コーチに就任した。

 メッツの監督となる前に、キャラウェイはクリーブランド・インディアンズで投手コーチを務めていた。マッドンと同じチームに在籍するのは、これが2度目だ。キャラウェイが2002~03年にエンジェルスで投げていた時、マッドンはベンチ・コーチとしてチームにいた。

 キャラウェイと同じく、サンディエゴ・パドレスで采配を振っていたアンディ・グリーンも、コーチに就任した。こちらは、マッドンが去ったカブスのベンチ・コーチだ。

 一方、マッドンに押し出される格好で解任されたブラッド・オースマス――3年契約の1年目を終えたところだった――は、グリーンに代わるパドレスの監督候補に挙がったものの、実現はせず。今のところ、新しい職についたという情報はない。また、ピッツバーグ・パイレーツの監督だったクリント・ハードルは、パドレスから打撃コーチの打診を受けたが、引退するらしい。サンディエゴ・ユニオン-トリビューンのケビン・エイシーが報じている。カンザスシティ・ロイヤルズを指揮していたネッド・ヨーストも、9月下旬に引退を表明した。

 ブルース・ボウチーも、キャプラーに押し出されたわけではなく、2月に「名将が今季限りで勇退。通算2000勝に到達できなくても、殿堂入りは間違いなし」で書いたとおり、2019年をラストシーズンとすることを予告していた。9月18日には、パドレスの監督として挙げた951勝と合わせ、史上11人目の2000勝に到達した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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