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「最も打率の低い本塁打王」と「最も打率の低い打点王」のうち、村上宗隆が達成しそうなのはどっち?

宇根夏樹ベースボール・ライター
中田翔/2017年WBC MARCH 14, 2017(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)は、本塁打王と打点王のどちらも、手が届くところにいる。打率.234はセ・リーグ・ワースト(規定打席以上)の31位ながら、30本塁打はトップと2本差の4位、85打点はネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)と並ぶ1位だ。

 村上が本塁打のタイトルを獲得しても、「最も打率の低い本塁打王」にはならないだろう。2リーグ制となった1950年以降の本塁打王のうち、最も打率が低かったのは、1987年のリック・ランス(ランセロッティ)だ。打率.218(39本塁打)を記録した。現在、村上の打率は、当時のランスよりも16ポイント(1分6厘)高い。

筆者作成
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 一方、村上が打点のタイトルを手にした場合は、1950年以降、「最も打率の低い打点王」となりそうだ。これまでの打点王のなかでは、3年前に中田翔(北海道日本ハムファイターズ)が記録した打率.250(110打点)がワースト。村上の打率は、それよりも16ポイント(1分6厘)低い。ランス(1987年)と中田(2016年)のちょうど中間に位置している。

筆者作成
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 また、二冠王のワースト打率は、1993年にラルフ・ブライアントが記録した.252(42本塁打&107打点)だ。村上は、こちらを更新する可能性もある。

 なお、今シーズン、村上がタイトルを獲得するとそうなる、10代の本塁打王、打点王、二冠王については、こちらで書いた。

「10代の二冠王」は過去何人? 19歳の村上宗隆は、本塁打王と打点王のチャンスあり

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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