「最も打率の低い本塁打王」と「最も打率の低い打点王」のうち、村上宗隆が達成しそうなのはどっち?
村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)は、本塁打王と打点王のどちらも、手が届くところにいる。打率.234はセ・リーグ・ワースト(規定打席以上)の31位ながら、30本塁打はトップと2本差の4位、85打点はネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)と並ぶ1位だ。
村上が本塁打のタイトルを獲得しても、「最も打率の低い本塁打王」にはならないだろう。2リーグ制となった1950年以降の本塁打王のうち、最も打率が低かったのは、1987年のリック・ランス(ランセロッティ)だ。打率.218(39本塁打)を記録した。現在、村上の打率は、当時のランスよりも16ポイント(1分6厘)高い。
一方、村上が打点のタイトルを手にした場合は、1950年以降、「最も打率の低い打点王」となりそうだ。これまでの打点王のなかでは、3年前に中田翔(北海道日本ハムファイターズ)が記録した打率.250(110打点)がワースト。村上の打率は、それよりも16ポイント(1分6厘)低い。ランス(1987年)と中田(2016年)のちょうど中間に位置している。
また、二冠王のワースト打率は、1993年にラルフ・ブライアントが記録した.252(42本塁打&107打点)だ。村上は、こちらを更新する可能性もある。
なお、今シーズン、村上がタイトルを獲得するとそうなる、10代の本塁打王、打点王、二冠王については、こちらで書いた。