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ブラジル生まれ初のオールスター選手が誕生。他の国は誰が最初だった?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヤン・ゴームス(左)とマーク・セプチンスキー Jul 2, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ヤン・ゴームス(クリーブランド・インディアンズ)が、左太腿裏を痛めたウィルソン・ラモス(タンパベイ・レイズ)の代替として、オールスター・ゲームに選出された。

 先月、「サッカーW杯出場の32ヵ国中19ヵ国には、その国で生まれたメジャーリーガーがいる。ブラジルもその一つ」で紹介したとおり、ゴームスはブラジル生まれ初のメジャーリーガーだ。ゴームスに続き、4人のブラジリアンがメジャーデビューしたが、ゴームスは彼らに追い越されることなく、ブラジル生まれ初のオールスター選手となった。

 ゴームスはメジャーリーグ7年目だ。それぞれの国や地域における、最初のオールスター選手(両親ともアメリカンと思われる選手は除いた)のなかで、初選出がゴームスより遅かったのは3人。オーストラリアのデーブ・ニルソンと韓国のチャンホ・パクは8年目、ニカラグアのデニス・マルティネスは15年目だった。

筆者作成
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 一方、プエルトリコのルイス・アローヨ、パナマのロッド・カルー、日本の野茂英雄は、メジャーリーグ1年目に選ばれた。3人のうち、野茂はこの年だけで、アローヨも他に1度だが、カルーの選出はキャリア最終年に途切れるまで、18年続いた。これは、デビュー年からの連続選出としては、生まれた国と地域を問わず、どの選手よりも長く、回数(年)は歴代5位タイに位置する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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