サッカーW杯出場の32ヵ国中19ヵ国には、その国で生まれたメジャーリーガーがいる。ブラジルもその一つ

ルイス・ゴハラ(アトランタ・ブレーブス)May 23, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロシアで開催されるワールドカップに出場する32ヵ国のうち、半分以上の19ヵ国には、その国で生まれたメジャーリーガーがいる(引退した選手を含む)。グループ別に見ても、4ヵ国とも皆無なのは、アルゼンチン、ナイジェリア、クロアチア、アイスランドのグループDだけだ。

 もっとも、そこには、親が仕事で(その多くは軍隊の一員として)赴任した国において生まれた選手や、幼少時に家族揃ってアメリカへ移住した選手も含まれている。例えば、ブルース・ボウチー(現サンフランシスコ・ジャイアンツ監督)がフランスで生まれたのは、父が陸軍にいたためだ。2008年に東京ヤクルト・スワローズで11登板したダニー・リオス(メジャーリーグでは1997~98年に7登板)はスペイン生まれだが、2歳の時にキューバ人の両親とともにアメリカへ移住した。

 そこで生まれ育ったメジャーリーガーがいる国となると、その数は激減する。日本、韓国、メキシコ、オーストラリア、パナマ、コロンビア、ブラジル、ドイツの8ヵ国。ワールドカップ出場国の4分の1に過ぎない。おそらく、この数に間違いはないだろう。19世紀から20世紀初頭にプレーした選手の経歴には判然としない部分もあるが、ほぼ全員が移民だと思われる。

 この8ヵ国のうち、メジャーリーガーの輩出が最も遅かったのは、ブラジルだ。2012年にトロント・ブルージェイズからヤン・ゴームス(現クリーブランド・インディアンズ)がデビューするまで、ブラジル生まれのメジャーリーガーはいなかった。ゴームスの場合、ブラジルにいた頃からベースボールをプレーしていたが、12歳の時に家族でアメリカへ移ったので、定義の仕方によっては「ブラジルで生まれ育った」と言えるのか、微妙なところだ。ただ、その後にメジャーデビューしたブラジル生まれの4人は、ゴームスと違い、アメリカの学校には通っておらず、ブラジルで育った。昨年9月にデビューしたルイス・ゴハラ(アトランタ・ブレーブス)も、その一人だ。徐々にではあるものの、ブラジリアン・メジャーリーガーは増えつつある。