1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。九州大学応用力学研究所助手・准教授を経て、2014年から同研究所教授。専門は大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染を計算する気候モデルの開発。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者。SPRINTARS PM2.5・黄砂予測を運用。引用された回数の多い論文の著者を世界で影響力のある科学者として選出するHighly Cited Researcher(高被引用論文著者)に7年連続選出。2018年度日本学士院学術奨励賞など受賞多数。気象予報士。
記事一覧
- トンガ火山噴火による気候変動の考察速報
2022年1月15日に起こった大規模なトンガ火山噴火によって気候変動が起こることが懸念されています。これまでにわかっていることをまとめます。
- IPCC第1作業部会第6次評価報告書のポイント
2021年8月9日に、IPCC第1作業部会の第6次評価報告書が公開されました。膨大な分量の報告書ですが、皆さんが強く認識しておくべきポイントをまとめておきます。
- 黄砂もですが、PM2.5高濃度にもっと注意
2021年3月29〜30日に、日本の広い範囲で黄砂が観測されました。黄砂に注意は必要なのですが、健康上は、PM2.5が非常に高濃度であることに一層の注意が必要です。
- 過去10年で最悪の黄砂、日本への影響を検証
2021年3月15日、北京では高濃度の黄砂に覆われました。日本への影響を事後検証してみます。
- 過去10年で最悪の黄砂、中国でなぜ発生した? 日本への影響を解説
昨日(2021年3月15日)、北京では高濃度の黄砂に覆われました。その原因は?日本への影響は?
- 「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」をみんなで読もう!
日本の気候変動対策の大きな流れが、ようやく出てきました。今後30年間の日本の社会を大きく左右する極めて重要な内容です。
- PM2.5濃度減少とCO2濃度増加の組み合わせは地球温暖化最悪シナリオ
健康への悪影響を考えると、大気汚染対策は必須です。それによってPM2.5濃度が下がりますが、一方でCO2濃度は増え続けています。これは、地球温暖化最悪シナリオです。
- 「日本の気候変動2020」をみんなで読もう!
これを読めば日本で起こっている気候変動を正しく認識できる「日本の気候変動2020 -大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書-」が公表されました。
- 夏には珍しいPM2.5高濃度 西之島噴火
日本の夏は太平洋高気圧に覆われて、太平洋のきれいな空気が入ってきます。しかし、ここ1週間ぐらい、日本の広範囲でPM2.5が高濃度になっています。
- サハラの大砂嵐が予測どおりアメリカへ 新型コロナウイルス症状に影響?
サハラで起こった大砂嵐の砂がアメリカへ到達して、新型コロナウイルスによる呼吸器症状との複合的な影響の可能性が懸念されています。
- 中国の大気汚染「劇的な改善」がもう終了 早くも例年レベルに戻る
新型コロナウイルスの蔓延による行動制限により、世界的に大気汚染の状況が劇的に改善されました。しかし、行動制限が解除されてきていることに伴い、すでに大きくリバウンドしています。
- 新型コロナウイルス蔓延の影響によるCO2削減は最大7%だけ
新型コロナウイルスの世界的蔓延による社会経済活動の制限により、地球温暖化の主要原因である二酸化炭素の排出量は大きく減ったのではないかと思っていた方が多いと思いますが、それほどでもなかったようです。
- 実際に黄砂が飛来したかわからない? 今年から各地で観測終了
黄砂を観測する気象台が大幅に少なくなり、黄砂飛来の情報が得にくくなる可能性があります。
- 新型コロナウイルスと大気汚染と気候変動
新型コロナウイルスの世界的蔓延による社会経済活動の制限は、大気汚染の一時的な改善をもたらしました。これは、大気汚染と気候変動の将来を先取りした状況です。
- 気象観測データに基づいた適切な運動会の時期に関する提案
春開催の運動会は、過酷な気象条件となる可能性が高まっています。最新の知見をもとに、運動会の適切な時期を考えましょう。
- 光化学オキシダントの高濃度時の注意点
予測されていたとおり、九州地方などの西日本で、今日も光化学オキシダント注意報が発令されました。
- 越境大気汚染の状況変化か?
九州地方で、PM2.5の濃度は極端に上昇せずに光化学オキシダント注意報が発令されました。これまでの越境大気汚染とは少し異なるパターンかもしれません。
- 「いぶき」「いぶき2号」で温室効果ガスを測定するためにはPM2.5や黄砂の情報が必要
人工衛星から温室効果ガスを測定するとき、PM2.5や黄砂は邪魔者です。
- 身近なPM2.5の発生源:野焼き
PM2.5濃度上昇の原因は、越境飛来だけはありません。
- シベリア森林火災の煙が全国へ
昨日(2018年4月27日)北海道へ飛来したシベリア森林火災の煙は、その後、東北地方や日本海へ広がり、今日28日は日本の広い範囲を覆って、PM2.5濃度が上昇しました。
- シベリア森林火災の煙が北海道へ飛来
シベリアで起こる大規模な森林火災の煙は、数年に一度程度の頻度で北海道へ越境飛来してきます。
- パリ協定 ヒラリー・クリントンだったら… 気候変動と大気汚染の同時解決へ動いていた可能性
トランプ米国大統領がパリ協定からの離脱を表明しました。もし、ヒラリー・クリントンが米国大統領だったらどうなっていたでしょうか?
- PM2.5・黄砂の特徴
PM2.5とは直径がおおよそ2.5ミクロンより小さい微粒子のことです。つまり大きさで分類されているだけなのですが、具体的にはどのような物質なのでしょうか?
- 光化学スモッグの原因
光化学スモッグは、暑ければ必ず起こる現象ではありません。どのような条件で起こるのでしょうか。
- 黄砂・PM2.5飛来の週間予測の可能性
1週間先の黄砂やPM2.5の飛来予測は可能なのでしょうか?