台風11号が発生、進路の決め手は太平洋高気圧。
沖縄の南から台湾方面を指向か
フィリピンの東にあった熱帯低気圧がきょう午後3時に台風11号となりました。
今後はゆるやかに発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を通ると、あす木曜日から金曜日にかけて、沖縄の南へ北上した後、土曜日には台湾方面へ進む予想です。石垣島など先島諸島は、金曜日の午後から土曜日にかけて、雨や風が強まるなど、大きな影響を受けるおそれがあります。
また先日の台風10号は西日本を直撃しましたが、今回の台風11号の進路の決め手は太平洋高気圧です。
今回は太平洋高気圧がブロックか!?
先日、お盆休みを直撃した台風10号は太平洋高気圧の勢力が弱まっている西日本を目指して北上し、西日本を縦断しました。
ただ今回は日本の南から沖縄付近で太平洋高気圧の勢力が強まる計算で、台風11号が北上してくるのをブロックする形となりそうです。
このため、台風は沖縄付近を北上することはできず、西寄りの成分が強いまま、台湾方面を指向する可能性が高いものと思われます。
また種々の計算をみても、太平洋高気圧が弱まる計算はごく少数派となっています。ただこの少数派に傾くことがないわけではありません。もしそうなれば可能性は低いものの、沖縄付近を北上してくる可能性も残っているため、今後の進路予想には注意が必要です。
また仮に台湾方面へ進んだとしても、本州付近の前線に湿った空気を流し込み、前線付近の雨雲を活発化させるおそれもあるため、台風が近づかないとしてもその影響にご注意下さい。