東京都心の気温は6月並みから3月並みへ劇的急降下中、今度暑くなるのはいつ?
雨と北東風で気温低下
4月は全国的に記録的な高温となり、東京都心では、きのう30日(火)まで3日連続で25度以上の夏日を記録していました。ところがきょう5月のスタートは日本の南にある低気圧や前線に加え、北の高気圧から吹き出す冷涼な北東風の影響で、特に関東地方では冷たい雨で気温が下がり、一気に肌寒くなっています。
6月並みの暖かな朝から3月並みの寒い夜へ
上図は東京都心のきょう1日(水)午前6時からあす2日(木)にかけての天気や気温の実況と予想を示しています。
きょう1日(水)の朝はとても暖かく、午前6時の気温は20.1度もあり、これは午前6時の気温としては6月中旬並みの暖かさに相当します。朝の内は20度くらいありましたので、朝にお出かけの方は、きょうも上着なしで十分に過ごせると思われたかもしれません。
ところが昼前に雨が降り出すとともに北東の風が強まり、みるみる気温が低下、午後3時の気温は15.1度で、これは午後3時の気温としては4月上旬並みに相当し、瞬間的には10メートル以上の風も吹いているため、厚手の上着があってもおかしくないような肌寒さとなっています。
このあと、午後6時には13度まで下がる予想で、これは午後6時の気温としては3月下旬並みにの肌寒さに相当するため、季節感覚でいえば、朝から夜にかけて、実に3か月近くも逆戻りしたことになります。このままあす2日(木)にかけての気温は、いずれも平年を下回る予想となっていて、上着の活躍する肌寒さが続くでしょう。では今度、暑くなるのはいつなのでしょうか?
上空の気温は急上昇
地上の暑さや寒さと密接な関係のある上空1500メートル付近の気温の予想をみてみると、あす2日(木)は東日本から西日本にかけて、平年より低いことを表す青色が広がっていて、特に関東地方には平年より5度前後も低い濃い青色もみられる状態です。
ところがあさって3日(金)には低温状態がほぼ解消し、4日(土)には平年より高いことを表す赤色が広がっていて、特に関東甲信など、東日本には晴れれば30度以上まで上がるような季節外れの暖気もみられる状態となっています。
再び真夏日が続出か
GW後半にかけての天気と気温の予想をみると、あす2日(木)はせいぜい20度程度で、晴れ間が戻っても、涼しい感じが残りますが、あさって3日(金)は再び多くの所で25度程度まで上昇してくるでしょう。そして上空の気温がさらに上昇する4日(土)は、関東甲信から東海を中心に、30度以上が多数予想されていて、再び真夏日が続出するような季節外れの暑さとなるかもしれません。
この時期は30度くらいまで上がっても、湿度は低く、カラッとした暑さではありますが、昼前後の日差しの強さは真夏並みに強くなっていますので、炎天下で行動される方は、熱中症に十分ご注意ください。