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2死満塁で振り逃げ、投手がホームを踏めば…/ブキャナン、李大浩に被弾し4敗目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
写真:SKワイバーンズ

19日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始で行われました。

インチョンSK幸福ドリーム球場で行われたSKワイバーンズ-キウムヒーローズは、キウムが8回表を終わって3-0とリード。しかし8回裏のワンプレーで形勢が逆転しました。

8回裏、キウムの5番手としてマウンドに上がったアン・ウジン投手は四球3つで、2死満塁のピンチを招きます。ここでSKは代打にチョン・ジンギ選手を送るも、チョン・ジンギ選手は低めの変化球に空振り三振に倒れました。

しかしボールは捕手の前でワンバウンドし、後ろに逸れて振り逃げに。アン・ウジン投手はホームのベースカバーに入り、捕手からの送球をホームベースを踏んで捕球すれば、タイミング的に封殺で3アウトチェンジでしたが、アン・ウジン投手はヘッドスライディングしてきた三塁走者にタッチを試みました。

しかしタッチはされず判定はセーフ。キウム側のビデオ判定の要請により、アン・ウジン投手がベースを踏んでいたかどうかが、判定の分かれ目となりましたが、アン・ウジン投手はベースを踏んでおらず、SKは1-3として2死満塁のチャンスが続きます。

この場面で代打のチェ・ハン選手がライトに2点タイムリーヒットを放ち、3-3の同点に。なおも一、三塁のチャンスで9番キム・ソンヒョン選手が、キウムの6番手ユン・ジョンヒョン投手からレフトにヒット。4点目が入って逆転に成功したSKは、9回表の守りを0点に抑えて4-3で勝利しました。

キウムの先発ジェイク・ブリガム投手(元楽天)は5回無失点も、2勝目とはなりませんでした。

(関連記事:ブキャナン(元ヤクルト)トップタイの8勝目/ブリガム(元楽天)復帰し今季初勝利

◆「ブキャナン、初回の2点に抑えるも4敗目」

サムスンライオンズのデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が13試合目の先発登板。ロッテジャイアンツを相手に8回112球を投げ、被安打6、三振7つ、失点は初回の2点に抑えました。

しかし味方の得点は1点のみで試合は2-1でロッテが勝利。ロッテが挙げた2点は1回表、2死一塁で4番イ・デホ選手(元オリックス、ソフトバンク)が放ったレフトへの11号2ランホームランでした。

サムスンの連勝は3でストップ。ブキャナン投手の連勝も3で止まり4敗目となりました。ブキャナン投手のここまでの成績は8勝4敗、防御率3.36です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

9回裏、4番キム・ジェファン選手に代わって、レフトの守備に入りました。試合は8-4でKIAタイガースに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。20日は試合がありません。

◇7月19日(日)の結果

・LG 6- 2 ハンファ(チャムシル)

 勝:キム テヒョン

 敗:サーポルト

・SK 4- 3 キウム(インチョン)

 勝:パク ミンホ

 敗:アン ウジン

・サムスン 1- 2 ロッテ(テグ)

 勝:ストレイリー

 敗:ブキャナン

・KIA 4- 8 トゥサン(クァンジュ)

 勝:イ ヒョンスン

 敗:ホン サンサム

・NC 8- 2 KT(チャンウォン)

 勝:イ ジェハク

 敗:デスパイネ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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