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第1回WBCの名場面「藤川球児vs李鍾範」が再び? 日韓のレジェンドOB戦を7月にエスコンFで開催

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2006年WBCで藤川球児から2点適時二塁打を放ったイ・ジョンボム(写真:ロイター/アフロ)

エスコンフィールドHOKKAIDOを運営するファイターズ スポーツ&エンターテイメントは13日、日本と韓国のプロ野球レジェンドOBが出場する「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」を7月22日に開催すると発表した。

2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、08年の北京オリンピック(五輪)と準決勝で対戦し、09年のWBCでは決勝戦で顔を合わせた日本と韓国。激闘を繰り広げた当時のメンバーをはじめとした面々が、野球を通じた国際友好親善への貢献を目的に北海道で一夜限りの真剣勝負を行う。

日本を率いるのは第2回WBCで日本に連覇をもたらした原辰徳監督。第一弾で発表されたメンバーには第1回WBC準決勝で先発し、勝利投手になった上原浩治、第2回WBC決勝戦に先発し好投した岩隈久志が投手陣に並ぶ。捕手には4番打者も務めた城島健司らが参戦する。

野手陣はWBC、北京五輪に出場し、東京五輪では侍ジャパンの監督として韓国と戦った稲葉篤紀、第1回WBC準決勝で代打決勝2ランを放った福留孝介もメンバー入りした。

第1回WBC準決勝で代打決勝2ランを放った福留孝介
第1回WBC準決勝で代打決勝2ランを放った福留孝介写真:ロイター/アフロ

一方の韓国は第1、2回のWBCで指揮を執ったキム・インシク監督がチームを率いる。投手はオリックスでもプレーし、シドニー五輪3位決定戦で日本を抑えた左腕のク・デソン。野手では韓国球界のスーパースターで中日にも在籍、最近では「メジャーリーガー、イ・ジョンフの父」として知られるイ・ジョンボムが再びKOREAのユニフォームに袖を通す。

ク・デソン(写真左)とイ・ジョンボム
ク・デソン(写真左)とイ・ジョンボム写真:ロイター/アフロ

数々の記憶に残る名場面を生み出した日韓戦。その一つに第1回WBC第2ラウンドの0-0で迎えた8回表、イ・ジョンボムが左中間に放った2点適時二塁打がある。その時の投手、藤川球児も今回日本チーム入りした。藤川はドリームプレーヤーズゲームで18年前の雪辱を果たすか。

城島健司(写真左)と握手を交わす藤川球児
城島健司(写真左)と握手を交わす藤川球児写真:ロイター/アフロ

日韓ドリームプレーヤーズゲームでは韓国チームが陣取る三塁側のFIELD内野指定席に応援ステージを設置。現地さながらの韓国スタイルの応援が展開される予定だ。

チケットは5月19日から一般発売。韓国のチケットサイト「チケットリンク」でも販売され、韓国のファンもチケットを購入することができる。

「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」第一弾発表メンバー

◇日本

監督 原辰徳

コーチ 山田久志、緒方耕一

投手 上原浩治、岩隈久志、藤川球児

捕手 谷繁元信、城島健司

内野手 小笠原道大、鳥谷敬

外野手 稲葉篤紀、福留孝介、内川聖一

◇韓国

監督 キム・インシク

コーチ アン・ギョンヒョン、ヤン・サンムン

投手 ク・デソン、ソ・ジェウン、ユン・ソクミン

捕手 パク・キョンワン

内野手 チャン・ソンホ、パク・チョンホ、ソン・シホン

外野手 イ・ジョンボム、ヤン・ジュンヒョク、パク・ハンイ

・試合は7イニング制

・選手交代・同一選手の再出場は何度でも可

⇒ 過去の野球の国際大会一覧 参加選手、試合結果(ストライク・ゾーン)

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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