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バルセロナの戦術的な課題とは?ビッグマッチで必要なタスクの整理。

森田泰史スポーツライター
バイエルンに敗れたバルセロナ(写真:ロイター/アフロ)

前回のコラムで、バルセロナの「本当の強さ」について語った。バルセロナは力をつけてきている。だが一方で、当然と言うべきか、課題を抱えている。

ここでは、その課題にフォーカスしたい。とりわけ、ビッグマッチで起こり得る問題だ。

■バルセロナの今季初黒星

チャンピオンズリーグ・グループステージ第2節、バイエルン・ミュンヘン対バルセロナの一戦は、バイエルンが2−0で勝利した。今季、ラ・リーガで無敗を維持していたバルセロナだが、バイエルンとのビッグマッチを落としている。

今季、チャンピオンズリーグに、戻ってきた。だがそこで欧州の舞台は甘くないと思い知らされた格好だ。

バイエルンは、バルセロナの天敵であった。直近5試合で全敗。また、2020年の「2−8」を忘れられるバルセロニスタは存在しないだろう。そのバイエルンを相手に、バルセロナは奮闘した。前半、ロベルト・レヴァンドフスキが迎えた決定機で仕留めていれば、ゲームの結果は変わっていたかも知れない。

しかし、負けは負けだ。なので、今回は、バルセロナの戦術的課題を炙り出したい。

■アンカーシステム

シャビ・エルナンデス監督は【4−3−3】を基本布陣としている。

リーガ第2節レアル・ソシエダ戦で【3−4−3】を使用したが、その試合ではセルヒオ・ブスケッツを出場停止で欠いたという事情があった。

ブスケッツがいない時、ダブルボランチの採用はあり得る。しかし、ブスケッツがいるのであれば、アンカーシステムが採用され、シャビ監督にとって最も使いやすいシステムは4−3−3(4−1−2−3)なのである。

■SBを外側に張らせる問題

その【4−3−3】で、バルセロナはサイドバックを外に張らせた時に問題を抱える傾向にある。それはインサイド(内側)を取るのがWGあるいはIHという場合だ。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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