1950年名古屋市生まれ。日本気象協会に入り、東海本部、東京本部勤務を経て41歳で独立、フリーのお天気キャスターとなる。1992年、民間気象会社ウェザーマップを設立。テレビやラジオでの気象解説のほか講演活動、執筆などを行っている。天気と社会現象の関わりについて、見聞きしたこと、思うことを述べていきたい。2017年8月『天気のしくみ ―雲のでき方からオーロラの正体まで― 』(共立出版)という本を出版しました。
記事一覧
- 気象庁・異例の梅雨明け検討か 高齢者の熱中症激増 今週後半は再び40度の可能性
梅雨明け発表前に異例の暑さとなっている日本列島。25日(土)は群馬県伊勢崎市で6月として国内初の40度超えとなった。天気図上から梅雨前線が消え、もはや夏の装いだ。この先も酷暑と熱中症に警戒が必要だ。
- 観光船事故で考える「正常性バイアス」の罠 経験や勘が気象災害の拡大を招くことも
荒天が予想されるなか出航した知床の観光船KAZUⅠ。天気予報を確認したかどうかわからないが「正常性バイアス」が働いていた可能性がある。実は、気象災害で被害を受ける人も同じ傾向がある。
- 「知床観光船」遭難時の気象状況 寒冷前線が通過していた
北海道・知床半島沖で行方を絶った観光船は、24日朝の段階で船体はまだ発見されていません。この観光船にいったい何があったのか、もしかしたら知床半島の地形の影響があったのではないかと考えられるのです。
- ロシア巡洋艦「モスクワ」沈没 黒海は本当に嵐だったのか
日本時間の4月15日、ロシアのミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したとのニュースが入ってきました。本当にロシアの主張通り巡洋艦を沈めるほどの嵐があったのか?疑問に思い、当時の天候を調べてみました。
- 台風1号「確率0.7%」極めて稀な海域で発生 台風発生場所に異変か
台風1号は15日(金)ごろに小笠原諸島へ接近する恐れがあります。今回の台風は北緯4.5度とかなり低緯度で発生。過去に低緯度で発生した台風はわずかしかありません。
- ウクライナ侵略 消えたキエフの気象データが復活し、これから”泥将軍”がやってくる
日本時間2月24日、ロシアはウクライナへ軍事侵略を行った。その後ウクライナの気象観測データは欠測、現在も途絶えている地点がある。ウクライナは「ぬかるみの季節」になり、泥将軍がやってくる。
- 3月1日はビキニ環礁で水爆実験が行われた日 第五福竜丸被ばくから68年
ロシアのウクライナ侵略でチェルノブイリ原発が再び話題になっていますが、1954年3月1日、ビキニ環礁で水爆実験が行われました。死の灰をつきとめたのは、当時にしては珍しい女性科学者「猿橋勝子」でした。
- 東京大雪予報 当たる確率50% 過去の例から検証してみた
関東甲信地方に大雪情報がでています。14日朝にかけて東京23区でも8センチの雪が積もる恐れがあり、前回2月10日を上回る恐れがあります。東京の雪予報はどれくらい当たるか検証してみました。
- 10日(木)は東京23区でも警報級の大雪か 鉄道は5センチで運行半減・10センチで運転見合わせ
2月10日(木)~11日(金)明け方にかけて、関東甲信では大雪になる恐れがでてきました。東京23区でも5センチから~10センチの降雪が予想されています。鉄道や高速道路の影響について述べます。
- 世界的にも貴重な諏訪湖「御神渡り」578年の記録 幕末から明治に観測の切断が起きたのはなぜか
1月23日(日)長野県諏訪湖では今季9回目となる全面結氷が確認されました。諏訪湖特有の現象である「御神渡り(おみわたり)」ができるかどうか注目が集まるなか、その長期に渡る記録に隠れた事実がありました
- トンガの大噴火 気象庁も逡巡 津波ではないのに津波警報を発表した経緯
フンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山(以下トンガ火山)の大規模噴火に伴い、太平洋側の各地に津波注意報や警報が出されました。多くの方が戸惑いましたが、気象庁の内部でもまた動揺が広がったようです
- 今回はぎりぎり回避できた?1月6日(木)関東大雪による"ブラックアウト(大規模停電)“
1月6日(木)関東地方は4年ぶりの大雪に見舞われました。翌日7日にかけて、車の立往生やスリップ事故などが続出し大きく報じられましたが、実はその陰に隠れて、電力が逼迫(ひっぱく)する状況になっていました
- 大雪のもとは日本海 1日1センチ以上の海水が蒸発
気象庁と国土交通省共同で大雪に対する緊急発表がありました。二つの省庁が合同で呼び掛けるのは今回の大雪が災害級になる可能性が高いからです。25日(土)~27日(月)にかけて日本海側は大雪に警戒が必要です
- 漂着した「軽石」は資源になる 沖縄県環境部が発表した軽石の分析結果
沖縄や関東地方にも流れ着いた、福徳岡ノ場の噴火による軽石。沖縄県を中心に漁業や生態系への影響が懸念されています。そんな厄介ものの軽石にも、実はプラスの側面があることが分かってきました。
- ドラマ「日本沈没」田所博士と世良教授の論争は、明治時代の実話をモデルにしているのでは
ドラマ「日本沈没」は1973年出版の小松左京の小説をアレンジしたものです。「関東沈没」を主張する田所博士と、地球物理学の権威である世良教授の論争、実は明治時代にも同じような論争があったのです。
- 「おかえりモネ」気象予報士もうなった 実在した天気シーン3選
朝ドラ「おかえりモネ」、明日29日(金)で最終回を迎えます。ドラマで描かれた気象のエピソードの中から、特に気に入ったものと、このドラマが気象業界に与えた功績も紹介します。
- 台風16号 モネの誕生日に襲来した1995年の台風12号と類似
朝ドラ「おかえりモネ」が始まったとき、モネの誕生日について記事を書きました。くしくも、ドラマが終盤を迎えた今になって、同じような台風が日本に接近しつつあります。伊豆諸島を中心に大きな被害が出る恐れも。
- 富士山2度目の初冠雪のふしぎ 昔と比べて大きな変化が
9月26日2度目の富士山の初冠雪が発表された。実は9月7日にも発表があったがその後「基準を満たさなかった」として、取り消されたのだ。そもそも”初冠雪”とはなんなのか。初冠雪日の変化からわかることは。
- 今日は中秋の名月 「ひまわり」がとらえた月について考える
きょうは中秋の名月です。普段、空を眺めてみるものですが、実は、衛星画像にも月が写っていることがあります。そのほか、衛星画像をじっくり見てみると、様々なものが写っています。今夜は月が見えるのでしょうか。
- 「おかえりモネ」の竜巻は実在したか 調べていたら気象庁記録の誤植を見つけた
朝ドラ「おかえりモネ」で描かれた台風や竜巻には実在したモデルがあったと考えられます。過去に、どのような竜巻があったのでしょう。また、調べるなかである発見もしました。
- 台風14号 台風特異日の9月17日ごろ九州北部に接近か 西日本は大雨に
非常に強い台風14号は台風特異日である9月17日から18日ごろに九州北部へ接近する予想です。今後の進路と、月曜日以降の日本への影響を考察します。
- 西日本豪雨の約1.4倍か 今回の豪雨は歴史的総雨量になっている
8月中旬から続いていた大雨は、九州や中国地方に特別警報が発表され、各地に甚大な被害をもたらしました。気象庁からは「西日本豪雨に匹敵する恐れがある」と言われていましたが、実際の雨量はどうだったのでしょう
- 雨が降り続いている場合、いつ逃げるのか 熱海豪雨から考える避難のタイミングと"土砂崩れ3倍の法則"
広島県(広島市)では一時、特別警報が発表され、九州や西日本の各地で西日本豪雨を思い起こさせるような豪雨となっています。避難のタイミングはいつがいいのか。熱海の土砂災害から検証します。
- 「おかえりモネ」ドラマの中の台風8号は実在していた 台風コースに異変があるのか
7月30日、8月2日放送の「おかえりモネ」には5年前、気象関係者を驚かせた台風のコースが描かれていました。最近の研究で、台風は近年コースや勢力が変わりつつあるということがわかってきています。
- 大型台風8号 関東直撃の恐れも オリンピックへの影響は
東京オリンピックが始まりましたが、台風8号が本州へと進路を向けています。7月27日(火)には関東か東北へ上陸する恐れがあり、屋外競技への影響が懸念されます。最新の台風情報とその影響について考えます。