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今年も発刊『東京最高のレストラン2024』の読みどころ

松浦達也編集者、ライター、フードアクティビスト

12月8日、今年も東京のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)が発売されます。今年も浅妻千映子さん、小石原はるかさん、マッキー牧元さん、森脇慶子さんという、選者の先輩方とともに、選考員の末席をつとめさせていただいております。

2024版の発売も間近ということで、今年のレストランを取り巻く概況を解説しつつ、個人的に言葉足らずになったりした部分について補足をして参りたいと思います。


まず2024年の概況です。この年末、町の飲食店には人があふれています。しかし本格的にコロナ禍が明けてレストラン業界が活況を呈すようになったのは、今年に入ってからのこと。もっと言えば、多くの人が大手を振って飲食店を楽しめるようになったのは、5月のゴールデンウィーク明けに、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してからのことでした。


実は昨年の2022年にも似たように「秋から年末には収束するのでは」という雰囲気ががありました。それもあって昨年は新店の出店が活況で、独立もままならない2年間を経て、もっと早く独立してもよかった料理人が「満を持して」といい新店が続々と開店した年でした。


昨年版の『東京最高のレストラン2023』の”注目店”(開店1年以内の新店のなかで、とりわけ注目したい約20軒)は凄まじい充実度でした。


圧倒的な熱量と情報量でフランス料理の何たるかを伝えようとする蛎殻町のフレンチ、麻布十番の質実剛健イタリアン、名店の系譜を汲む大塚の火鍋料理店、高い技術と志で日本料理の地平を拓こうとする六本木の和食店、当代きっての名人率いる名店で勤め上げた浅草の蕎麦店や、築地の鮨店などなど、すさまじい充実度でした。


昨年はそうした”ハイスペック”な実力店が続々とオープンしましたが、今年もバリエーションでは昨年に引けを取りません。

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編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども。新刊は『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)。他『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(マガジンハウス)ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストなど多様な分野のコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

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