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炊きたてご飯よりもおひつご飯が美味しい、3つの理由

松浦達也編集者、ライター、フードアクティビスト
(写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート)

先日、日経ビジネスの連載記事で炊飯について書いたところ、友人が道具屋街の合羽橋でおひつを買ったという。そして実際に使用したところ「これがもうね、すんごい笑う。ぜんぜん違う。」と最大級の賛辞をFacebookに投稿してくれていた。

逡巡した結果の購入だけあって、おいしさの実感が強く伝わってくる投稿で、コメント欄に「ほしい!」「導入を検討!」など多くのコメントがついた。

ではおひつを使うとご飯はどんな風においしくなるのか。おひつでなぜご飯がおいしくなるか。そのメカニズムを解説してきたい。

ご飯のおいしさは複合的な要素で決定されている。人の官能が感じる順番で言うと、ざっくり次のような順番になる。

ご飯のおいしさは複雑な要素で成り立っている

1.香り

まず口に入れる前、茶碗から立ち上る香りがある。実は炊きたてご飯の香りは人によって、好みが分かれるし、温度や表面の水分量などご飯の状態によっても感じ方は異なる。日本人は体験としても、あの蒸れたようなほの甘いご飯の香りを「おいしそう」と感じる人が多いが、なかには「炊きたての香りが苦手」という声もある。

極論すれば、香りや匂いの良し悪しを最終的に決定するのは香りの強度とバランス。香りも味も強ければ、多ければいいというものではない。適性量がある。鼻腔にある約400種の匂いの受容体に、適量&いいバランスで調った匂い成分が届くことが「いい香り」だと感じるための条件なのだ。

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編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども。新刊は『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)。他『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(マガジンハウス)ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストなど多様な分野のコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

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