北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。
記事一覧
- 金正恩の「もう一人の叔父」問題行動で静かに処刑
2013年12月、北朝鮮で金正恩総書記の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長が処刑された事件は、世界に衝撃を与えた。
- 金正恩氏の視察先、大雨で浸水し危険な状況
先月23日から今月2日にかけて、梅雨前線が朝鮮半島の中南部に停滞。それに伴い、北朝鮮でも大雨が降り続いた。
- 「上層部に裏切られた」北朝鮮“たたき上げ”軍人の恨み節
朝鮮人民軍(北朝鮮軍)には、「直抜軍官」と呼ばれる人々がいる。軍官学校(士官学校)を卒業して軍官(将校)になったのではなく、一般の兵士から昇進した叩き上げの人々だ。
- 「放蕩息子」に処刑された、北朝鮮軍下士官の叫び
北朝鮮で、暴行致死事件で起訴された軍人が1審判決に不満を持ち、上訴を行った。ところが、その結果は意外なものとなった。
- 北朝鮮の「模範的な女子高生」が“見せしめ”にされた理由
北朝鮮で、5人の女子高生が糾察隊に連行された。中には熱誠者と呼ばれ体制への忠誠心が高いとされる生徒も含まれていた。
- 「手足が蚊のように細い」金正恩の護衛部隊から死者続出
梅雨前線の北上に伴い、朝鮮半島では大雨が降り続いている。防災インフラの脆弱な北朝鮮では、各地で被害が続出している。
- 若者夫婦「見せしめ射殺体」に北朝鮮国民も衝撃
北朝鮮と中国の国境を流れる豆満江で、20代の夫婦が脱北を図ったところ、銃撃されて死亡する事件が起きた。
- 市民の農場を急襲、作物を奪う北朝鮮警察「強盗の論理」
北朝鮮の首都、平壌の北にある平安北道(ピョンアンブクト)徳川(トクチョン)。周囲に炭鉱が集中しており、良質な石炭を利用できる環境の下で様々な産業が発達していたのだが…。
- 「こんなの効かない」金正恩氏が送った薬、国民に大不評
北朝鮮の国営メディアは、金正恩総書記が、自宅に備置していた医薬品を新型コロナウイルス感染者や黄海南道で発生している急性腸内性伝染病の患者のもとに送ったと、美談として大きく宣伝しているのだが…。
- 「高熱の患者をそのまま火葬」感染爆発の北朝鮮で深まる闇
平安北道のデイリーNK内部情報筋は、高熱など新型コロナウイルスの症状を見せて死亡した患者について、北朝鮮当局は家族の手による埋葬を許さず、強制的に火葬にしていると伝えた。
- 「現実わかっていない」金正恩"健康食キャンペーン"に国民から批判
深刻な食糧難に苦しめられている北朝鮮の人々。期待されていた麦の収穫が始まる頃だが、降水量が例年の半分(韓国気象庁の観測データ)にとどまり、作況は目も当てられない状況だ。
- 「栄養失調の子どもに粥だけでも…」すがる女性に強制労働の冷酷非情
北朝鮮が、新型コロナウイルスの感染者発生を公式に認めた先月12日以降、全国には厳しいロックダウンが敷かれた。おりからの経済難、食糧難の中で、巣ごもり用の食べ物を確保できず、餓死する人が相次いでいる。
- 「コロナ減ったは嘘」背景に金正恩の"軍人虐殺"残酷ショー
北朝鮮の国家非常防疫司令部は、先月14日から毎日、全国で報告された発熱患者の数を発表し、国営メディアがそれを報じている。だが、その数字に疑問が呈されている。
- 金正恩命令をほったらかし“異性交遊”の高校生ら「さらしもの」に
北朝鮮の各主要都市にある「第1中学校」。故金正日総書記の肝いりで作られたエリート中学、高校だ。一方、「外国語学院」は、外国語の専門人材を養成する6年制の中学、高校に当たり、こちらもエリート校だ。
- 「最高司令官命令だ」金正恩マンションから墜落死5人
北朝鮮が首都・平壌の超一等地、和盛(ファソン)地区で進めている住宅建設プロジェクト。現場で働かされている建設部隊の兵士や、突撃隊の扱いは酷く、超格差社会と言える北朝鮮の断面が垣間見える。
- 「ウクライナ中心を消滅」金正恩が“ロシアの核”に寄せる期待
北朝鮮外務省は、米国政府が今月1日に発表したウクライナへの7億ドル規模の武器支援を巡り、「ロシアと米国の軍事衝突の危険性を増大させる」とする15日付の論評をウェブサイトに掲載した。
- 金正恩一族の権威に逆らった「農民決死隊」が抹殺の危機
先月から始まった北朝鮮の「田植え戦闘」。都市住民を動員し、人海戦術で一気に田植えを終えてしまうというものだが、コロナ対策の移動制限により、例年より進捗が遅れていると指摘されている。
- 「身も心もボロボロに」虐待横行の北朝鮮軍内で不満うっ積
北朝鮮で今月8日から10日にかけて行われた朝鮮労働党中央委員会第8期第5回総会拡大会議では、いくつもの重要な人事があった。
- 北朝鮮「陸の孤島」で響き渡る悲鳴…子供の犠牲が続発
北朝鮮で最も冷遇されている地域の一つが、北部にある両江道だ。国境に面した恵山は密輸の一大拠点として知られるが、それ以外の農村部はインフラが未整備で、住民らは不便な生活を強いられている。
- 国境警備隊「壊滅」も…北朝鮮で別の感染症、金正恩氏が対策指示
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、黄海南道(ファンヘナムド)海州(ヘジュ)市で、急性腸内性伝染病の感染者が発生したことを報じた。
- 「俺たちだって苦しい」金正恩の拷問部隊も危機的状況
厳しい食糧事情の続く北朝鮮。先月からの全国的なロックダウンにより、さらに拍車がかかり、一部ではロックダウンの緩和に踏み切らざるを得ない状況になっている。
- マスク着けすぎ「呼吸困難で気絶」金正恩式コロナ対策の笑えない現実
著しく遅れていると伝えられている北朝鮮の「田植え戦闘」。今月に入ってからは、コロナ対策の移動統制を一部緩和して、都市部の住民を農村に動員しているのだが…。
- 「もう対処できない」コロナ危機の北朝鮮で医師を吊し上げ
北朝鮮で、病院に押し寄せる発熱患者にとても対処しきれないとして、一部の患者の診察を行わずに追い返した大学病院の幹部が摘発された。
- 北朝鮮「悪徳警官」の態度に変化…国民の不満に危機感
「内部の綱紀を整え、住民たちとの関係改善のために努力せよ」 これは、北朝鮮の社会安全省(警察庁)が今月初めに、全国の安全部(警察署)などに下した内部指示文だ。なぜ、このような指示が下されたのか。
- 「金正恩住宅」もらってすぐ売り飛ばす平壌市民が続出
北朝鮮は深刻な経済難の中でも、首都・平壌市内で1万世帯住宅の建設事業を進めている。しかし、住宅の割り当てを受ける市民の中に、入居前に売り払った人がいたことが発覚し、摘発された。