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デートツールとしての『AirPods』

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
パートナーと片耳づつAirPodsをシェアすると…

KNNポール神田です!

iCloudのiPhoneを探すでAirPodsを探す
iCloudのiPhoneを探すでAirPodsを探す

AppleのAirPodsを便利に活用していたが、ケースごと紛失してしまって困っていた。単体で、電車の中で落とすなどのことを気にしていたが、まさか充電ケースごとなくしてしまうとは…。iPhoneを探す…機能で、AirPodsを探すが、マグネットのフタがあいてくれないと信号を発信してくれない。仕方なしに、2台目の新規購入を考えてサイトを見ると、なんといまだに6週間待ちというとんでもない出荷スケジュールだ。2016年の10月下旬の発売の予定が、2017年1月発売となり、筆者は1月末に入手した。

AirPods争奪戦市場

いまだに出荷は6週間待ちが続いている
いまだに出荷は6週間待ちが続いている

発売してから5ヶ月も経過しているのに、いまだに6週間待ちとはAppleの製品出荷計画としては異例の在庫僅少モードがいまだに続いている。iPhone7世代で、イヤフォンジャックがなくなったのだから、Bluetooth搭載イヤフォンはもう標準装備のデバイスとしても考えられるだろう。過去のレガシーをフリーにするならば、ソリューションもフリーにしてもらいたいものだ。世界中で不足しているのか、amazonでは、定価の143%も上増しの24100円で販売され、在庫にはニセモノまでが混在在庫されるというamazonのFBA特有の問題も露見している。twitterでは、AirPodsがどのAppleStoreへ入荷したの情報が漏洩しており、入荷情報を教えてくれるアカウントまで出現…。日本のStoreが出現したら急いでゲット!

しかもこのお値段(1万6800円)からすると、このサウンド音質ではとてつもなく高すぎるイヤフォンだ。しかし、このAirPodsでしかできないことがあるから仕方がない。6週間も待てないので、facebookで高値で買いますと呼びかけたら、さっそく知人が譲ってくれるということで2台目のAirPodsを入手できた。

AirPods&Google Docsの音声執筆環境

AirPodsとSiriで劇的に変わる音声執筆環境

https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20170330-00069328/

で書いているとおり、Siriがデスクトップ対応になったりすることでデスクトップでのディクテーションに変化が起きた。Siriの良さはタイマーやアラーム設定が簡単にできることだ。

Google Docs ツール>音声入力 
Google Docs ツール>音声入力 
音声で喋り、キーボードで編集する
音声で喋り、キーボードで編集する

Appleの標準アプリの「メモ」に音声で書くよりも、便利なのが、Macのデスクトップ版のGoogle Docsだ。言葉に空白が空いても、辛抱強く待っていてくれる。macデスクトップ版のGoogle Docsを立ち上げ、「メニュー>ツール>音声入力」もしくは、「コマンド+シフト+S」で起動できる。macの音声入力側も「○○のAirPods」が選ばれていれば、AirPodsのW1チップによる周囲の音を軽減しつつ、2つのビームフォーミングマイクロフォンが、的確なディクテーション(音声筆記)を可能としてくれる。何よりも、デスクトップ版の良さは、キーボードを打ちながらも、音声でも入力できるところ。まちがったところは、あとで、すぐにキーボードで修正すればよいからだ。さらに、AirPodsを使ってのGoogle Docsによる原稿執筆の最大のポイントは、席を立ち上がり、部屋を歩きながら、コーヒーでも飲みながら、体操がてらの気分を変えているインターバル時にも音声で執筆できるところだ。煮詰まった頭を整理する時などにも、次に書きたいアイデアをまずは、口頭で喋りきってしまう。あとは、原稿を編集していけばよいのだ。これは、自分の中で『発想するライターと推敲するエディター』がいるという感覚だ。

デートで使えるAirPodsの音楽共有

音楽を片耳で共有するAirPodsデート
音楽を片耳で共有するAirPodsデート

他にもAirPodsの利点はたくさんある。DTMのLogicProXでギターを弾いて歌おうとする時にはヘッドフォンのコードがとても邪魔…。ギターとベースを持ち替えて…となると、そこにヘッドフォンコードがあると、順序を間違えると、体がコードだらけで縛られてしまう。それが、AirPodsだと頭はストレスフリーだ。音はいまいちだが笑)。AirPodsの利点は、iTunesで音楽を聞いている時は、片耳はずすと音楽がストップする機構になっていることだ。カップルでデートする時のリストをiTunesで作成しておき、パートナーに片側のiPodsを渡す。一緒にあるく時には、互いに外側の耳にAirPodsを装着すれば、話し声は内側の耳で聞ける。今聞いている音楽を、コードを気にすることなく、共有することができる。話したい時には、耳から外すとお互いの音楽が止まるというわけだ。もし、AirPods専用アプリがあるならば、こんなアプリが欲しい。

一つの音源をパートナーとAirPodsで共有しながら、互いの音声は、ビームフォーミングマイクロフォンでノイズレスで共有する。音楽を聞きながらのトランシーバーのようなアプリとなるのだ。現在、世界のどこにもこのようなことができるものはない。さらに、互いの声に、うっすらとリバーブやエコーなどをかければ、景色を見ながら、音楽と互いの声だけの世界を構築することができる。それこそ、ウォークマン時代以来のイノベーションかもしれない。もっというならば、AirPodsのネットワーク内でのカラオケ大会も可能だ。外の世界とは違う、聴覚のAR時代のさきがけになりそうだ。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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