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さよならTポイント!こんにちはVポイント! のべ1.46億人会員の誕生。ポイント還元は最大7%

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:三井住友カード

KNNポール神田です。

Tポイントのデビューは2003年。2024年4月21日、サービス開始から21年、その役目を終え、2024年4月22日より、『Vポイント』として統合・継承された。
https://www.smbc-card.com/mem/for_info/pop/vpo_idrenkei.jsp

https://www.smbc-card.com/mem/for_info/pop/vpo_idrenkei.jsp

■もう聞くことができなくなる『Tポイントはお持ちですか?』

なんとも、切なくなる動画が公開されている…。
考えてみるとTポイント2003年のデビューから21年が経過している。
その間、何度となく『Tポイントはお持ちですか?』の声を聞いてきたことか?
そういえば、最近はTポイントが取れ、単に『ポイントはお持ちですか?』と変容してきた…。


そして、本日 2024年4月22日、スマートフォンのアプリの『Tポイント』を起動すると、見事に『Vポイント』へと変身しているではないか!

『Tポイント』をクリックするとすべて『Vポイント』と表示されるようになった。


『Tポイント』は消滅したが、『Vポイント』として、継続されているのでそのまま安心して利用することができる。しかし、『SMBC』グループとの連携は必要だ。

https://www.smbc-card.com/camp/totalvpoint_mirror/index.html


■最大7%の『Vポイント』還元!さらに対象カードでレストランなら10%

出典:三井住友カード
出典:三井住友カード

対象のコンビニ・飲食店で、タッチ決済で支払うと、現物のカードの場合、ご利用金額200円(税込)につき5%ポイントスマホのタッチ決済の場合、さらに2%を上乗せし、ご利用金額200円(税込)につき7%ポイント還元
https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo9001629.jsp

三井住友のキャッシュレスとの連携を終えると、最大7%のポイント還元となる。
さらに、三井住友カードの対象カード限定で、要エントリーだが、レストランで、10%Vポイント還元もある。2024年6月30日までの期間限定。

出典:三井住友カード
出典:三井住友カード

https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo7243558.jsp

■Tポイントの転換機は、インターネット常時接続とビデオレンタル、そして楽天ポイントの参入だった

Tポイント、転換点の兆しは2014年10月1日からの『楽天ポイント』(当時は『Rポイントカード』) の参入である。
1995年ウィンドウズ95の登場でインターネットの電話回線での一般アクセスが可能となる。同時に夜間専用の『テレホーダイ』も開始。
2000年5月NTT『flet's ISDN 』開始
2001年8月NTT『Bフレッツ』開始
2001年9月『Yahoo!BB』サービス開始 2005年単年度黒字化
2015年3月『ソフトバンク光』サービス開始
FTTH(光インターネット)の普及で通信会社の光インターネットが家庭で普及し常時接続が可能となりEC(楽天ポイント経済圏)への発展へとつながる。楽天ポイント』(当時は『Rポイントカード』) の参入である。
1995年ウィンドウズ95の登場でインターネットの電話回線での一般アクセスが可能となる。同時に夜間専用の『テレホーダイ』も開始。
2000年5月NTT『flet's ISDN 』開始
2001年8月NTT『Bフレッツ』開始
2001年9月『Yahoo!BBサービス開始 2005年単年度黒字化
2015年3月『ソフトバンク光』サービス開始
FTTH(光インターネット)の普及で通信会社の光インターネットが家庭で普及し常時接続が可能となりEC(楽天ポイント経済圏)への発展へとつながる。

出典:総務省
出典:総務省

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd102100.html

『Tポイント』の歴史は、このグラフのように、2003年から2014年までを最盛期として捉えると、2014年以降のビデオソフトのレンタル利用率の低下との相関関係も考えられる。

出典:Yahoo!エキスパート 不破雷蔵氏
出典:Yahoo!エキスパート 不破雷蔵氏

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/da404ee18b0398d133f1991bc8739f987bc26c1d


■Tポイントの歴史的偉業からVポイントへの門出まで

□レンタルビデオ店舗としての『TSUTAYA』の会員カードの顧客基盤として、2003年(平成15年)、日本初の共通ポイントとしてはじまった。
□約7,000万人のアクティブユーザーを抱える。その一方で加盟店は国内15万店に止まり、近年ではポイントの強みにやや陰りが出つつあった。
□一方、三井住友カードが発行するVisa・Mastercardは、国内750万店、世界200以上の国と地域にある1億店以上(Visaの場合)で利用でき、国内外の多くの加盟店でVポイントが貯まる。とはいえSMFGのサービスに限られることから、アクティブユーザーは1600万人と、他の共通ポイントに比べて少なかった。
□そんなTポイントとVポイントが統合することで、会員数8600万人(重複あり)という日本最大規模のポイントサービスが誕生する。加盟店も国内750万店、世界1億店以上と国内外に大きく広がる
□SMBCグループが資本参画して、CCC傘下のCCCMKホールディングスの株式をCCCが60%、SMFGと三井住友カードが40%を保有する形で協業
https://toyokeizai.net/articles/-/7484122003年(平成15年)、日本初の共通ポイントとしてはじまった。
約7,000万人のアクティブユーザーを抱える。その一方で加盟店は国内15万店に止まり、近年ではポイントの強みにやや陰りが出つつあった。
□一方、三井住友カードが発行するVisa・Mastercardは、国内750万店、世界200以上の国と地域にある1億店以上(Visaの場合)で利用でき、国内外の多くの加盟店でVポイントが貯まる。とはいえSMFGのサービスに限られることから、アクティブユーザーは1600万人と、他の共通ポイントに比べて少なかった。
□そんなTポイントとVポイントが統合することで、会員数8600万人(重複あり)という日本最大規模のポイントサービスが誕生する。加盟店も国内750万店、世界1億店以上と国内外に大きく広がる
□SMBCグループが資本参画して、CCC傘下のCCCMKホールディングスの株式をCCCが60%、SMFGと三井住友カードが40%を保有する形で協業
https://toyokeizai.net/articles/-/748412


それまでのPOSのデータだと年齢、性別などの一般属性データだけだったが、カルチャコンビニエンスのレンタルビデオによる、『視聴ジャンル属性』という、まったく新たな属性が『Tポイント』会員にはヒモづけられた。そしてそれらの情報が加盟店らに販売される。原則1業種1社というプロプライエタリな、CCC独自の仕組みによるネットワークづくりも画期的であった。旗色が変わってきたのは、登場から11年経過の、2014年からの楽天ポイントの参入であった。

□2013年ヤフー(現LINEヤフー)、2015年ファミリーマートが運営会社(CCCMKホールディングス株式会社)へ出資。
□2014年に楽天が共通ポイントに参入。2015年には、ドコモもdポイント
□2018年にキャッシュレス決済サービス「PayPay」が開始。ヤフーの離脱。
□2019年には、ファミマが楽天ポイントとdポイントを利用可能にするマルチポイント化
□2022年10月三井住友FGがVポイントとの合併を発表
□2022年3月ファミマが出資を引き揚げ
□ID数は合計1.46億人と、楽天などを抜いて国内最大規模
https://toyokeizai.net/articles/-/716629ID数は合計1.46億人と、楽天などを抜いて国内最大規模
https://toyokeizai.net/articles/-/716629


■コングロマリット・ポイントの大海原の覇者は?

重複も含めて、ID数は1.46億人と日本の人口をはるかに凌ぐ、Vポイント会員が本日、誕生した。
通信会社系ポイント、EC通販系ポイント、そして三井住友とのVポイントと、日本人の財布の中、スマートフォンの中身は、超コングロマリットだ。
三井住友の放出するポイント還元キャンペーン、眠れるTポイントがVポイントとなった時、200円の消費の度に、Vポイントを想起できるかどうかにかかっている。

本日の段階でTポイントからVポイントへのポイント加算はスムーズだったといえよう。しかし、『VポイントPay』アプリにおいて『チャージ』画面での『ポイント移行』は、ずっとメンテナンス中のままである。メンテナンスのアイコンが用意されているので想定内の範囲なのだろう。

VポイントPay』アプリにおいて『チャージ』画面での『ポイント移行』は、ずっとメンテナンス中のままである。メンテナンスのアイコンが用意されているので想定内の範囲なのだろう。

出典:VポイントPay
出典:VポイントPay
























ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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