大阪府・吉村知事が定例会見1月6日(全文1)黄信号でまん延防止措置の要請を検討
重症者がどのくらい出てくるのかが非常に重要
もう1つ、やはり判断要素となるのが、この間ワクチンの接種であったり、経口治療薬の実用化であったり、あるいは医療提供体制の強化というのをやってきている中で、やはり医療体制、医療がどこまで逼迫するのか、これが非常に重要だと思っています。社会で生きていく上で、もうゼロリスクっていうのはないわけですから、じゃあどういうリスクを回避しなければならないかっていうと、自宅でどんどん人が亡くなっていったりするような、医療が崩壊して本来治療を受ける人が受けられずに重症化して自宅で亡くなるとか、やはりそういったことは感染症として防いでいかなければならないと。この病床がどういう状況になっているのか、重症者がどのくらい出てくるのか、そういったことは非常に重要だと思っています。 この点が現時点ではなかなかまだちょっと見えにくいところもあるので、そこは警戒をしながら。もちろんこれは、重症化率は低いとは思いますが、全体の陽性者数が増えれば、その分、分母が増えるわけですから、重症化率が低くても結局は掛け算で、重症者数が問題になるので、陽性者数が増えれば増えるほどそのリスクが高まりますから、重症化率、まだ見えない部分はありますが、陽性者がこれだけ多いということも含めて考えながら、この基準を1つの基準として、目安として判断をしていきたいと思っています。
現状、オミクロン株陽性者の中で重症者はいない
現状ですけれども、オミクロン株の陽性者の中で重症者はいないという状況です。また、中等症の方も、お二方が中等症になられましたけれども、その方はもともと非常に重い基礎疾患をお持ちの方、70代と60代の方という報告も受けています。そういった中で病床の逼迫というのも考えながら、当然頭に入れながら、正確な数値が僕は非常に欲しいんですけれども、国全体での正確な数値が欲しいんですが、それをぜひ国に早く出してもらいたいと思いますし、そういったことも含めながら、医療があふれるような状況にできるだけならないようにするということを考えながら判断をしたいと思っています。 ただ、まん延防止措置も、措置内容が今日判断されると思うんですけど、それでこの感染拡大を抑えられるのかなという根本的な疑問も少し持っています。ここは専門家も含めて国で判断するということにはなると思いますけれども。そこは、まん延防止措置を取れば効果があるという国の専門家の判断だとは思うんですけれども、そこも含めて、まずは基準をしっかり定めていますから、定めた基準を基に、感染拡大力が非常に強いということと、また重症化率ということも踏まえながら、この基準をベースに考えていきたいと思っています。 司会:よろしいですか。そしたら、ほかの社。じゃあその後ろ。はい。