日本人の9割が足りていない風邪に勝つ栄養素 ビタミンCより重要度の高い栄養素があった
医療機関専門のサプリメントメーカーを創業して18年になる田村忠司氏がこのたび『【新版】サプリメントの正体』を上梓した。サプリメント業界の裏側、本当に飲む価値のあるサプリ、飲んではいけないサプリを明快に語り、発売直後から大きな反響を得ている。 【写真】このサプリ大丈夫?と一度でも思ったら読む! ベストセラーの最新版はこちら 栄養療法に取り組む医師・歯科医師・医療従事者に向けたセミナーを全国で開催し、そのわかりやすさ、栄養療法の知識の深さで多くの医師から絶大な信頼を得ている田村氏が「風邪・インフルエンザに負けないためのサプリメント」について語る。
■風邪、インフルエンザの驚きの対策 猛暑の夏もついに過ぎ去り、急に寒くなってきました。秋から冬にかけては風邪やインフルエンザの季節の到来です。 みなさんそれぞれに対策されていることと思い、ちょっとリサーチしてみました。「うがい、手洗い」「マスク」「しっかり睡眠をとる」といった回答が多かったのですが、中には首をかしげるような回答もありました。 「うちは4人家族なのですが、誰か一人が風邪を引くと、全員が風邪薬を飲むんです。薬を飲んでおくと風邪にかかっても軽く済む気がしますね」(46歳・パート・女性)
「風邪っぽいときは食べ放題に行って無理にでも食べます。栄養をつけるのが大事だというから」(23歳・学生・女性) 「僕はもう風邪薬頼みです。仕事休めないんで、ちょっとでも風邪かなと思ったらすぐに飲みます。冬はほぼ毎週飲みますね」(38歳・会社員・男性) 風邪薬は予防にはならないし、過度に頼るのはおすすめしません。そもそもいわゆる「風邪薬」は疾患の原因になっているウイルスを退治するのではなく、発熱や頭痛などの症状を和らげるためのもので、「風邪自体の治療」の役には立たないからです。発熱は体温を上げることで、免疫細胞を活性化し、私たち自身の自己治癒力を上げる仕組みなので、人為的に熱を下げるのはかえって治癒や回復を遅らせる可能性もあります。