大阪府・吉村知事が定例会見1月6日(全文1)黄信号でまん延防止措置の要請を検討
脅威的な感染拡大力
現時点において1900床、すでに稼働しています。運用病床を持っていますので、約800床ということになりますが、この今の感染拡大傾向が続くと想定されますので、2700床のボタンを押すということになります。現時点での全病床の使用率は8%とそれほど高くありませんが、今後高くなることが見込まれますので、今のうちにフェーズ4のボタンを押して準備をするということにいたします。次、お願いします。 感染が急拡大をしています。前週増加比でいくと約3倍の増加です。これは脅威的な感染拡大力だと思っています。府民お1人お1人の感染拡大の徹底をお願いします。手洗い、マスクの着用、3密の回避の徹底、旅行や出張、休憩室等の気が緩む場所でもぜひ感染対策の徹底をお願いします。そして会食を行う際には4ルールをぜひ徹底をお願いしたいと思います。また少しでも症状のある方は検査を積極的に受診していただきたいと思いますし、今、無料検査もやっています。ぜひ積極的な検査の受診、そしてできるだけ早く感染をキャッチするということを進めていきたい。そしてできるだけ早く、早期治療をして重症化を防ぐというこの基本方針は変わりませんので、そちらのほうでまず最初は検査から始まりますので、ぜひそちらのほうをよろしくお願いします。僕からは以上です。 司会:知事からの説明は以上でございます。今日の発表項目はこのコロナ1本でございますので、よろしくお願いします。それでは私のほうで当てさせていただきますので、質問のある方は順次、挙手のほうをお願いします。社名と名前を言ってから質問をお願いいたします。それではどうぞ幹事社から。
まん防適用の要請段階ではないという考えに変わりないか
読売新聞:幹事社の読売新聞の太田です。オミクロン株っていうか新型コロナに関連してなんですけれども、沖縄県に加えて広島県、山口県もまん延防止等重点措置の適用を政府に要請することになりました。与党の公明党の山口代表からもまん防を適用するに当たって感染が急増している東京都や大阪府などにも重点措置の適用を検討すべきという発言も出てるんですけれども、昨日も同様の質問が出ていたんですが、知事としてはあらためてまん防の適用を要請する段階ではないというお考えに変わりはありませんでしょうか。 吉村:まん延防止の重点措置を要請するという、この基準についてはあらかじめ定めています。というかその前提基準を定めていまして、「大阪モデル」の基準をあらかじめ定めているものがあります。これは黄色信号をつける基準、そして赤信号をつける基準を定めています。黄色信号がついた場合には、黄色信号イコールまん延防止の要請ではありませんが、黄色信号がついた場合に本部会議において検討するということになります。 黄色信号の基準ですけれども、まず病床の使用率、病床の逼迫度は当然これは重要だと思っていますので、重症の逼迫度を全病床の使用率が20%以上、それから重症病床の使用率が10%以上というところがまず1つの基準になっています。今はそれぞれ全病床が8.5%、重症病床の使用率に至っては0.3%という状況です。 また人口10万人当たりの感染者数、赤信号ではこの感染者数は見ない、黄色信号では感染者数を見るという基準を作っていますが、その基準でいくと人口10万人当たりの新規感染者数が7日間平均で35人以上ということになっていますが、今8人と、7.99人という状況です。感染拡大は明らかに見込まれると思っていますので、この基準をベースにしながら適切な時期に適切な判断をしたいと思っています。現時点で、今日まん延防止等重点措置を要請するとか、そういう状況ではないと思っています。 読売新聞:先ほど基準というお話がありましたけども、オミクロン株は先ほどの発表の中でも感染力が強いという点、お話がありましたけども、そういった点を踏まえて、例えば基準よりも前倒しして判断するというお考えはあるんでしょうか。 吉村:感染拡大力が強いということは当然想定をしていますので、想定をしているというか、それは事実ですので、これに基づいて、そのスピードということも踏まえて判断をしたいと思います。この基準というのはやはり一定の基準だと思っていますから、絶対的なものではないとも思っています。