大阪府・吉村知事が定例会見1月6日(全文1)黄信号でまん延防止措置の要請を検討
ほぼ市中感染が広がってる
それからオミクロン株の陽性者の発生状況とワクチンの接種状況です。オミクロン株の陽性者のうち、現時点ではもう海外渡航歴がないというのが92%です。海外渡航歴ありが8%ですから、もうこれはほぼ市中感染が広がってるという現状です。そしてワクチンの、オミクロンの陽性者の方の中のワクチンの接種の内訳状況ですけども、未接種の方が40.7%、そして2回接種した方が56.6%いらっしゃいます。約56%の方が2回接種を受けた上で感染をしてるということになりますので、オミクロン株においてはワクチンを接種していてもブレークスルー感染するということが見て取れると思います。 ただ、そうはいってもワクチンを接種していない方が約40%ですから、これは非常にやはり高い数字だと思っています。現時点で大阪府における2回接種をした方の割合というのは、ワクチンの接種対象者、12歳以上でいくと83%です。それから全人口で見ても75%、75.3%ですので、そういった意味では20%強ぐらいがワクチン未接種者のはずですけれども、このオミクロン株の陽性者の内訳を見ると40%が未接種者ということになりますので、人口当たりで見ればやはりワクチンを接種していない方の陽性が多いということになります。 これはあくまでもブレークスルー感染のしやすさという意味では、オミクロンはワクチンをブレークスルー感染するというふうにいわれています。重症化率についてはまだ分からないのでなんとも言えませんが、ワクチンを接種していない方はより注意しなければならないと思っています。特に感染だけではなくて、やはり大切なのはそこから重症化するかどうかが非常に大切ですから、そういった意味ではワクチンを接種されていない方はより強い注意が必要だと思っています。次、お願いします。
10代以下で感染している人も多い
年代構成ですけども、第6波は第5波と比べて60代以上の陽性者の割合というのが増加をしています。立ち上がりが早いというところもあると思いますが、第6波は60代以上の割合が13%、失礼しました。で、内のオミクロン株が16%。ですので、陽性者の割合が増加をしています。 そしてオミクロン株の陽性者ですけれども、やはり10代以下の割合も高いということで、これも見ていただいたら分かりますが、10代、20代、10代以下で感染している人も多いということです。ですので、10代以下も感染しやすいですから、このあと学校が始まりますので、学校が始まったら、学校生活においてやはり基本的な感染対策、ここの徹底をお願いしたいと思います。次、お願いします。 感染経路ですけれども、現時点、あくまで現時点ですけれども、オミクロン株の陽性者の感染経路としては学校関連、そして施設関連が高いと言えます。第6波、オミクロン株の陽性者を見ますと、施設関連と学校関連、合わせて25%ぐらいになります。第5波は施設関連と学校関連は約2%ぐらいしかありませんので、第6波全体で見ても8%ぐらい。オミクロンで見ると25%。またちょっと母数が少ないから評価が難しいところではあると思いますが、クラスターも見つかっているというところもあるので評価は難しいと思いますが、やはり学校で今までの株であればなかなか子供の中でそれほど広がらなかったものについても、オミクロン株は感染拡大力が強いということもあると思いますが、特に学校での集団生活に気を付ける必要があるというふうに思っています。 また子供は重症化しにくい、これはこれまでのコロナでもそうでした。これは事実だと思いますが、ただそこから持ち帰って家庭内で感染すると、家庭の中にはおじいちゃん、おばあちゃんがいて、そしてお父さん、お母さんと、そういう年代、重症化しやすい年代の方も当然いらっしゃると思いますので、学校の中で逆流して感染が広がるということを、やはりここも警戒しなければならないと思っています。次、お願いします。 病床についてです。まず昨日、重症化リスクのない患者については原則宿泊療養とする運用に変更するとしましたが、病床そのものにつきましてもフェーズ4のボタンを押します。フェーズ4、2700床がフェーズ4です。そしてこの3100床というのが災害級非常事態ということになります。これについて、軽症・中等症用の病床ですけれども、これについては最終段階の一歩手前のフェーズ4のボタンを押すということになります。