大阪府・吉村知事が定例会見11月2日(全文4)新しいパワーが日本維新の会から生まれてほしい
新しい社会構造を考えないと持続可能な社会にならない
挑戦と失敗は表裏一体ですから。そういった中で、挑戦できる社会を目指すというのは、失敗を許容する社会でもあるわけです。失敗したときに、きちんと生活ができる、そういった社会じゃないと、なかなか挑戦もできないですから、そういったものもベーシックインカムの理念に入ってくるわけです。 なので、じゃあ理念としてはそれでいい、そういう理念だっていうのは分かったとしても、じゃあ制度として、どういう具体的な財源も含めて、実現が可能なのかどうか。こういったものは、もっと詰めなきゃいけないし、まだまだ不十分だと思っています。なので、これは少しずつ育てていくというか、少しずつ、より精緻なものにしていく過程に、まだ、今あるんだと思っています。 ここの「大改革プラン」なんかも、41人になりましたから、国の仕組みは、今の社会保障を続けていくと。今の生活保護を進めていく。今のいろんな福祉制度を進めていく。それの継ぎはぎをやっていくという考え方です。その考え方と、大きく、この社会保障も含めて、ベーシックインカムのような制度、どちらがいいんだろうかというようなことは、ぜひ国会とかで、どんどん僕は議論してもらいたいと思います。 今の制度の継ぎはぎで、ずっと生活していけるんであれば僕はいいと思うんですけど、人口構造を考えても、とてもじゃないけど絶対そうならないので。何もやらなければ、おそらくこの自民党の支持層の人たちが嫌がる、移民という話は必ず出てくるだろうと思うし、それをしないと、たぶんもう人口構造として持たないはずなので。なので、じゃあこの日本の中で、日本の文化とかを守りながら、生かしながらやっていこうとするんであれば、新しい社会の構造というのは考えないと、持続可能な社会にやっぱりなっていかないと、われわれ思っています。
日本維新の会の世代交代はどう進めるべきか
なので、そういう、みんなで財務事務次官も、別の財政のほうで言っていましたけど、沈みゆくタイタニック号のでかい方向が、もう動かせないような氷にぶつかっていくというようなものであってはならないと思っているので、仕組みを考えていく。 なので、今回の選挙において、政策の中身を、より、方向性は示せたと思っているので、その政策論、財源論、ここをより、国会議員もたくさん誕生しましたので、詰めていって、そして次は、また、大きな部分は変わらないと思いますけれども、より詳細に説明できるようなものを、次の参議院選挙までにはぜひ整えていきたい、そう思っています。大阪都構想も最初そうでしたからね。 産経新聞:すいません、ちょっと今回、代表選の部分にも絡むとは思うんですけれども、大阪維新の会のほうは吉村さんはじめ、若い世代に代替わりができたと思うんですが、実際、日本維新の会、今回は松井さんが一応、辞めていかれる方向という中で、世代交代という点で、今回、衆院選で吉村さんと同世代の、いわゆる松井さんがいうところの吉村世代という方々が数多く当選されたという部分もあります。この辺りの、日本維新の会のほうの世代交代というのは、どう進めていくべきだと考えてらっしゃいますか。 吉村:いや、これはもう、それを望むかどうかも含めて僕は選挙で決めたらいいと思っているんですね。地方議員もたくさんいるわけだし、一般党員の方もたくさんいらっしゃる。自民党ほど全然いないんですけれども、それなりにやっぱり応援していただく方は一般党員にもなってくださっている。一般党員や特別党員で、投票をしてそれを決めると。そこはさっき申し上げたような世代交代の側面を含むのか、あるいはもっと、まだまだ若い政党なんで、しっかりした人になってもらいたいかとか、いろいろ思いがあると思うんで、その中で、最大多数を取った人が、やっぱり日本維新の会のトップに立つべきだと思います。 なので、僕自身は、あまり今回の代表選でこの人がいいとか言うと、それで方向ができてしまいますから、もう純粋に、やっぱり公正で透明な選挙で決めると。そして決めた人をみんなで支えていく。 これ、でも政治の世界、難しいんです。みんなで支えるっていっても、なんかこの人好きとか嫌いとか、あるけど、それは自民党がやっているので、維新はもうそういうことやめて、決まったらその人を支えようということをしないと古い政治になっちゃうから。そのほうが政党としても、僕は未来があっていいと思うんですけどね。それでものすごく若い人がなったら、いいんじゃないですか。僕は支えますよ、全力で、どんな人がなっても。