「モーニング娘。’21」小田さくら、「女の子」そのものが武器になる今のアイドルに違和感
「モーニング娘。’21」の小田さくらが17日、自身のブログに「私が思うこと。小田さくら」としてつづったアイドルに対する考え方が、ファンの間で反響を呼んでいる。モーニング娘。が属するハロー!プロジェクト(ハロプロ)では12日、高木紗友希の「Juice=Juice」とハロプロにおける活動終了を発表した。シンガーソングライター・優里との交際が文春オンラインで報じられたことを受けての措置で、今回のブログはこれをきっかけにアイドルの在り方について小田なりの考え方を述べたもの。さらに18日の更新では「私らしくないのかもしれない 今まで私を好きだと言ってくださった方は離れていってしまうかもしれない そう思いながら更新しました」と、書いた経緯について説明している。
小田が抱く違和感とは?「女の子」そのものが武器
小田は17日「私が思うこと。小田さくら」と題し、高木の件で複雑な気持ちになったであろうファンを気遣いつつ、語りかけるように文章をつづり始めた。そして、「私は普段から発言の一部を切り取られてそこだけが大きくなる事がよくあります。最近も、そういった発言から私の心情を想像して気を使ってくださる声もありました。そうしてまたイメージの私が大きくなってしまいます。たしかに皆さんがイメージしている私こそ、アイドルとしての私だと思います。ですが、それが本来の私とかけ離れ、私が耐えきれなくなった時を想像すると、すごく不安な気持ちになります」と、長めに前置きを書きていねいに説明。「このブログは、皆さんの想像とは少し異なってしまうかも知れない、私の本当の気持ちです。嫌だと思った方はどうかこのブログは無視して頂けると幸いです」として、これまで9年間に渡りアイドルとしていろいろなジャンル・時代のアイドルを観て感じたことから話を始めた。 小田は最近の(女性)アイドルの在り方に違和感をおぼえる点があるという。70~80年代のアイドル全盛期は「歌」「飛び抜けたルックス」「スター性」などがアイドルの武器だったが今は「女の子」そのものが武器になっているのでは、という。歌やダンスはセンスや勉強・努力が必要だが「女の子」であることそのもので戦うとなれば必然的にアイドル人口は増え、ファンがアイドルを選ぶのも好みだったり先に目に入った順だったりするのではないか、と分析。そんな中、ハロプロは音楽を武器にしようとしているところが大好きだという。しかしながら、「高木さんのように歌声という最大の武器を持ち合わせていた人ですら、戦えない事があるという現実に音楽が1番大事ではなかったんだと感じた事がすごく悲しかったです」と、吐露。実力に高評価のある高木が交際報道の影響で「Juice=Juice」およびハロプロ活動終了となったことに心を痛めている様子だ。小田は、自分たちが努力して培ってきた歌やダンス、ダイエットなどは無駄なのだろうか、「アイドル」は音楽という娯楽の中に属せているのだろうか、と疑問を呈する。そして「アイドルが個性や音楽で評価される世の中になったら良いなぁと思います。でもこれは、私が音楽が好きだから思っただけの話です」と話し、こうした現状が自身が現役のうちに変わるかはわからないものの、より「アイドル」が自立できる日が来るのを願っている、ともつづった。「アイドル自身の幸せとファンの方の幸せが比例していったら、そんなに素敵な事は無いと思います! 私はこの発言に恥じぬよう、これからも音楽と向き合っていきたいです」と決意を表明した。