「モーニング娘。’21」小田さくら、「女の子」そのものが武器になる今のアイドルに違和感
アイドルとしてのアイデンティティーとは
また、続いて18日の「ファンの皆様。小田さくら」と題した更新では反響の大きかった17日のブログの意図を詳細に説明。「アイドルがいつまでもキラキラしたみんなの憧れであって欲しいです。そしてそこに、音楽がずっと関わっていて欲しい」と、アイドルと音楽についての思いを話し、そのためにもいつも大変なリハーサル期間を乗り越え、ステージでファンとともに同じリズムにのって笑い合っている瞬間に一番の幸せを感じると、思いを語った。「私は、ハロー!プロジェクト モーニング娘。とメンバーとファンの方 全て大事にしたいです」としている。 「アイドルと一口に言ってもさまざまな在り方が考えられます。小田さんもそれぞれの在り方を否定しているわけではなく、自身の理想と、なぜハロプロなのか、モーニング娘。なのか、というアイデンティティーについて語りたかったのではないでしょうか」(アイドル情報メディアの30代女性ライター) ハロプロはルックス面だけではなく、かねてより楽曲やステージなどが高い評価を受けてきた。メンバーそれぞれにこだわりもあり、違いもあるだろうが、小田の中ではやはり音楽というものがアイドルにおいても大きな比重を占めていることが、ブログでの発言から伝わってくる。 「高木紗友希がなぜ卒業という形になったのか。ハロプロの公式サイトで『今回報道されていることについて、高木本人から急遽説明を受けました。その上でハロー!プロジェクトのメンバーとして、自覚を欠いていると総合的に判断し、今回の結論に至りました』と書かれていることから、報道が原因となったのは明らかですが、交際自体を問題視しただけのものなのかといわれると…コロナ禍、緊急事態宣言中であったことも大きく影響したのでは、とも考えられます」(スポーツ紙50代男性記者) 多様化と言ってしまえばそれまでだが、アイドルの裾野は近年、大幅に広がった。アイドル界は、アイドル自身も、ファンも、常にアイドルの在り方を模索しながら歩んできた。昨年から続くコロナ禍、アイドル界もライブやイベントの中止など甚大な影響を受けている。今年は、どんな動きが出てくるのか。変わるものもあれば、変わらないものもあるだろう。小田の、真摯に自身の仕事やファンと向き合う姿勢には、ネット上にも共感の声が多く寄せられている。 (文:志和浩司)