岸田首相が会見 第2次内閣が発足(全文1)就学継続のための緊急給付金10万円を支給
岸田文雄首相は10日夜、記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 第2次内閣が発足(2021年11月10日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 第2次内閣が発足(2021年11月10日) ◇ ◇
厳粛な思い、身の引き締まる思い
司会:ただ今より、岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:はい。本日、第101代内閣総理大臣に指名され、引き続き重責を担うこととなりました。あらためまして、どうぞよろしくお願い申し上げます。 先の総選挙では、岸田政権にわが国のかじ取りを引き続き担うようにとの民意が示されました。私は、厳粛な思い、身の引き締まる思いで、この民意を受け止めております。多くの選挙区で接戦が相次いだ今回の選挙結果。私は、自公連立政権に対する期待と同時に、国民の皆さんからのご叱正もいただいた、このように感じています。国民の声にこれまで以上に耳を傾け、現場で起こっている問題に正面から取り組み、国民の信頼と共感を得ながら、丁寧で寛容な政治を進めていく、この道以外に国民からの信任を保っていく道はない、そうした覚悟を新たにしながら、第2次岸田政権の政権運営を進めてまいります。 新型コロナ対応、経済政策、外交・安全保障、どれも状況は緊迫しており、政治空白は一刻も許されません。そうした思いで、総裁選挙、そして組閣、総選挙と、最大限のスピードで駆け抜けてまいりました。これからは、このスピード感を政策実行にそのまま発揮すべく、全力を挙げてまいります。
今週中に新型コロナ対応の全体像示す
新型コロナ対応は引き続き最優先の課題です。今週中に新型コロナ対応の全体像を取りまとめ、国民の皆さんにお示しいたします。 まず、今後、感染力が2倍になった場合にも対応できる医療体制をしっかり確保いたします。公的病院の専用病床化をはじめ、新たな病床を確保し、病床使用率を8割以上といたします。この夏に比べて3割増しの3.5万人以上の方が確実に入院できる体制を11月末までにつくります。軽症者向けの宿泊療養施設についても、今年の夏と比べて2割増、1万室以上増やしてまいります。全ての自宅・宿泊療養者に、遅くとも陽性判明の翌日までには連絡を取り、健康観察や診療を実施できる体制を確保いたします。これらの取り組みに加え、ワクチン、検査、飲める治療薬の普及による予防、発見から早期治療までの流れを、更に強化いたします。 ワクチンについては12月から3回目のブースター接種を始めます。2回目接種完了からおおむね8か月以降のタイミングで、18歳以上の希望する全ての方が接種を受けられるようにいたします。12歳未満の子供についても、薬事承認されたのち、接種を開始いたします。いずれも専門家の意見も踏まえた上で対応してまいります。検査については、感染拡大時に無症状者でも無料で検査が受けられるようにいたします。感染が拡大した場合でも、ワクチン・検査パッケージを活用することで、行動時の安心・安全を確保いたします。 そして治療薬。今後の切り札となる飲める治療薬について、年内実用化を目指します。2倍以上の感染力に対応できるよう、薬事承認が行われれば、まず速やかに合計60万回分を医療現場に提供いたします。さらに100万回分を確保し、今後に万全を期してまいります。また、これまでの新型コロナ対応を徹底的に検証し、来年の6月までに司令塔機能の強化も含めた感染症危機管理の抜本的強化策を取りまとめてまいります。 来週中に数十兆円規模の経済対策を取りまとめます。年内、できるだけ早期に補正予算を成立させ、国民の皆さんに一刻も早くお届けいたします。総裁選のときから、非正規、女性、子育て世帯、学生をはじめ、コロナでお困りの皆さまへ給付金をお届けすると申し上げてきました。この個人向け給付金について、本日、公明党、山口代表と、基本的な方向性において合意をいたしました。