「合流新党」代表選 泉氏・枝野氏が会見(全文2)政権獲得のための奇策はない
建設続行にはリアリティーがない
枝野:まず辺野古についてですが、これは沖縄の民意、それから軟弱地盤などの問題を含めて、建設続行することにはリアリティーがないというふうに思っています。その上で普天間の危険除去を急がなければなりません。健全な日米同盟を基軸としながら、米国に対して粘り強く交渉をする、そのスタートを必ず切ると。そして、相手のある交渉ですから時間と、それからエネルギーは要ると思いますが、しっかりと沖縄の県民の声に応えていきたいというふうに思っています。 東アジアの安全保障環境の状況については、これはやはり日米同盟をしっかりと基軸としていくということをベースにしながら、しかしもうちょっと広い視野をもって日本の安全保障を考えていかなければならないと思っています。特にASEAN諸国であったり、それからニュージーランド、オーストラリアなどの南太平洋地域、こうした国々との経済連携はもちろんですけれども、外交・安全保障上の連携を強めることによって、奥行きのある安全保障の日本の立ち位置というのをつくっていく。この模索がこの7年8カ月、あまりにもおろそかになっていたのではないかと、私はここを転換していきたいというふうに思っております。
農業政策をどう考えているのか
日本農業新聞:日本農業新聞の【マツモト 00:33:50】です。お2人に農業について伺います。農業政策についてどのようなお考えをお持ちか、お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。 司会:枝野候補からお願いします。 枝野:私は選管にお届けをした政見の中でも個別所得保障制度の復活、そして制度化ということを今回の公約といいますか、政見に掲げさせていただいています。一次産業は農業を中心にして多面的機能を持っていますが、これまで特に安倍政権の下では要するにもうかるかどうかという、こういう基準で農業政策などが進められてきました。もちろん稼げる農業はどんどん稼いでいただければいいと思うのですが、地域を支え、あるいは文化を引き継ぎ、そして自然環境を守る。そして食料安全保障に寄与すると。こうした多面的機能は政府が責任を持って財政的に支えていくという、これは必要なことであり、ヨーロッパ諸国においても国際的な自由貿易のルールに反さない中で十分にやっているわけですから、日本はここに大胆に踏み込む。そのことによって都市一極集中を変え、日本のどこに住んでも安心して暮らしていける。こういう社会を取り戻していきたいと思っています。 司会:泉候補、お願いいたします。 泉:私もこの農業者の個別所得保障制度、これは掲げさせていただいております。同時に今、食料安全保障という観点がとても重要だと思います。そういった意味では種子法、種苗法、そういったことの復活。これについてもしっかりと訴えていきたいというふうに思います。またやはり農地の多面的な機能。これをしっかりと認めて継続させていくためにも、また担い手をしっかりと育てていくためにも農業者への支援ということをやっていきたい。 実は私の父は畜産関係の仕事をしていましたので、私も小さいころから牧場を回って一緒に仕事に付いて行ったこともありました。そういった意味では畜産業や林業や、そして漁業、そういった皆さまの中にもどんどん高齢化の波が来ておりますし、持続性が非常に厳しくなってきているということで、やはり国内消費を喚起する、また海外輸出を高めていく、そういった支援もしていきたいと思います。 司会:それでは。最初に、一番前の方、どうぞ。