「合流新党」代表選 泉氏・枝野氏が会見(全文2)政権獲得のための奇策はない
支え合い、分かち合う社会をつくりたい
枝野:私は従来から、違いを認め合い、互いに支え合い、分かち合う社会をつくりたいと申し上げています。加えて、それをつくっていくための機能する政府を取り戻していくことが今、政治に求められているんだろうというふうに思います。違いを認め合うというのは個人、家族、その違いと同時に、実は地域ごとの違いというものをしっかりと認め合う。個性豊かな地域をつくっていかなければ、実は地方の活性化はできません。日本の都市一極集中を是正するためにも地方の個性をどう伸ばせるのか、それをどう支えていくのかということが求められているというふうに思っています。 そして、自助とか自己責任という言葉がこの30年ほどはやりましたけれども、結局、人は1人では生きていけない、自分の力だけではどうにもならないときが人生の中に必ずある。そのために多くの国民の皆さんに税金を納めていただいているのであり、われわれ政治が存在し、そして行政が存在をしているんだと思います。それがこの30年ほどの間にすっかり忘れられてしまっている。このことを転換をして、支え合い、分かち合う、その支えていく機能する政府をつくっていく、こういう社会を目指しています。 司会:それでは次の。
次期衆院選で消費税減税は争点になるのか
共同通信:共同通信の【アライ 00:26:22】です、よろしくお願いいたします。両候補に伺いたいんですけども、両候補とも消費税減税を打ち出しております。泉候補にいたっては0%とおっしゃいました。枝野さん、先ほどの選対会合では、自民党総裁選では菅さんがどうもなりそうだというようなことをおっしゃっていましたけれども、菅さんが先週末、報道番組等で、消費税減税については社会保障の貴重な財源だといって否定的な考えを打ち出しました。両候補にあらためて伺いたいのが、両候補はこのタイミングで、以前から打ち出していたというところもあるかもしれないんですけど、消費税減税を打ち出した理由についてと、それから次期衆院選では、消費税減税というのは争点になるのか、もしくは代表になればそういったものを訴えていきたいのか。また、社会保障の貴重な財源だという菅さんに対する考え方を教えてください。よろしくお願いします。 司会:それでは枝野候補からお願いいたします。 枝野:先ほど申しましたとおり、この間、税体系全体がゆがんでしまっている。その中で消費が大変、冷え込んでいるという、こういう客観状況を見たときには、この税体系全体の見直しが喫緊の課題であり、その中の大きな要素として消費税というのがあるというふうに私は位置付けています。ただ、それを選挙の公約としてどういうふうに打ち出していけるのかということについては、まず選挙の前にでも与党が決断をして、1日も早く断行をされること、税体系の見直しをですね、そのことが一番望ましいと思っています。 一方で、次の総選挙で政権をお預かりできたとしても、参議院はねじれという状況になります。いずれにしろ単独ではできないことです。従って与党、今現在の与党、自民党や公明党の皆さんの協力を求める、それは政権を持っていない今であっても政権を取ったあとであっても共通しています。従って、今の与党、野党が、協力しなければできない、法改正はできないテーマですので、選挙の争点というのはちょっと違うんではないかと思っています。 司会:泉候補、お願いいたします。