大阪府・吉村知事が定例会見5月18日(全文3)なんとか緑の信号を維持できるように
クラスター発生訓練の狙いと内容を確認したい
朝日新聞:朝日新聞の新谷と申します。先ほどのご質問と関連するんですが、病院などに対して呼び掛けられているクラスター発生訓練について、先ほど意義などをご説明していただいてよく分かった一方で、ちょっと誤解している部分があるかもしれないので、そもそもの狙いと内容を確認させてください。クラスター発生訓練と言ってしまうと、クラスターの発生が前提のように聞こえてしまいます。 地震なんかは確かに一瞬で起こるので、それに対する訓練が非常に大事だと思いますが、クラスターは最初に一気に5人以上の陽性者が必ず分かるとは限らず、1人、2人から分かっていくようなケースが多いように思います。そこから、まずクラスターにならないよう、早期の検査、早期の発見、早期の隔離、早期の治療、そういったことが大事だというふうにこれまでもいわれてきたんですけれども、その部分をさらに徹底させるような訓練の内容ではないのでしょうか。 吉村:まず、訓練ですから、いろんなことを想定するというのが大切だと思います。それが訓練だと思っています。そうならないようにすると、でも、もしなったときはこう対応しよう、これがリスクマネジメントだと思っています。なので、おっしゃるとおり、例えば1人、2人、発生しないようにする。でも、もし発生したら何をするのか。まず、最初の初期行動はどうするのか。その場面をまず1つつくって、訓練をする。クラスターにならないようにする訓練をそこでしていくと。 で、ただ、そうはいっても非常に大きな高齢者施設等で、症状等もそんなに出ない中で、一挙に広がるパターンだってこれはあります。検査してみたらたくさんの陽性になっていたということも、本当はそうならなうようにしなきゃいけないんですけども、オミクロンの場合は、これはあり得ます。
シーンに応じた訓練をすることになるだろう
感染拡大のスピードが速いですから。もし、じゃあそこで増えて、多くの方が陽性になった場合は、可能性はゼロじゃないわけですから、じゃあどうやってゾーニングをするのか。ここからここは陽性、ここからここはグリーンにすると。狭いながらもこういうふうに分ける。ここでパーティションをつくってなんとかやる。ポータブルトイレはここにこうやるとか、そういったクラスターが起きたときのことを想定する訓練、これも重要だと思っています。なので、状況に応じた、シーンに応じた訓練をするということになるだろうと思っています。 で、クラスターが発生しないようにする対策は、これは非常に重要でして、そういった1人、2人が判明したときにやるというのはもちろんですけど、持ち込ませないことが大事ですから、3日に1回の頻回検査、これを今、実施をしています。で、そういったことを、こういった訓練も通じて、よりこれに参加してくださいという声掛けなんかもしていきたいと思います。で、今現状、約1000施設ですかね、1000施設、参加をしてくれていますので、これは合計で、高齢者施設だけじゃなくて、障害者施設も入れて、合計5000施設にお願いをしていますから、確か30%強。ちょっと、正確な数字、分かりますかね。きのうの医療部の。 男性:1600。 吉村:1600ですか。約1600の施設が参加してくれていますので、30%強、3日に1回検査に参加をしてくれています。こういったところも増やしながら、やっぱこれ、あんまやる気はなかったけども、訓練したらやっぱりこういうこともいるよねと。こうなったら大変だから今のうちにこういった対策を取ろうとかいう気付きにもなったらいいと思いますし、こういった、そもそもウイルスを落とさないようにするというような取り組みが、これは最も重要だと思っています。なので、訓練についてもシーンに応じた訓練を、リスクマネジメントですから、実際そういうのが生じることはありうるわけなので、想定したものをやるということが重要だろうと思っています。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:あと質問される方、手をあげていただけますでしょうか。4社ですね。そうしたら、毎日新聞さん、お願いします。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見5月18日 全文4に続く