小池都知事が定例会見12月18日(全文1)新型コロナで献血者数が減少
献血への協力をお願いしたい
次のテーマも、ポイントも命を守るという点では共通しているかと思います。献血についてであります。例年1月から2月にかけましては二十歳の献血キャンペーンが全国的に行われるわけですけれども、都といたしまして成人式でのリーフレットを配ったり、学校でポスターを掲出したりということで、二十歳の方々を中心にして広く都民の皆さんに呼び掛けているわけであります。ところが今年度はこのコロナの関係で、企業や学校などでの出張献血の中止も相次いでおりまして、献血者の数が前年に比べますと大変減少しているという状況であります。 献血によって作られる血液製剤というのは、医療に不可欠なわけですね。そこで、都民の皆さまのご理解とご協力をこちらのほうでもお願い申し上げます。 献血ですけれども、都内13カ所の献血ルームがあります。こちら都庁にもあります。献血バスも来て、そして出張献血会場を設けるときもございます。実際に採血事業を行うのは日本赤十字社になりますけれども、ご覧のような各献血会場などにおけます感染対策を徹底しておりますので、どうぞご安心の上、献血にご協力をいただきたい。献血については不要不急では都は考えずに、年末年始も受け付けということでございます。事前にご予約をいただくことで密を避けることもできますので、どうぞ輸血を必要とする方に血液を確実に届け、そして大切な命を救うために、ぜひこの機会、活用してください。そして1人でも多くの方に献血をご協力いただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
キャッシュレス推進のモデル事業
それからがらっと変わりまして、今度はキャッシュレスの推進についてのモデル事業に関するお知らせであります。キャッシュレスの推進というのは、経済発展と社会的な課題の解決を両立させるということで、ソサエティー5.0の実現に向けた重点分野の1つになっております。都においては、昨年度からキャッシュレス利用者、この裾野を広げていくということから、またSDGsの推進に貢献した方々に対して、キャッシュレス決済でもって利用可能なポイント、東京ユアコイン、これを付与する。そのモデル事業を実施しております。昨年度は、例えば大丸有地区など、自由が丘でも実施しましたけれども、この取り組みの検証結果を踏まえまして、今年度は来年の1月中旬からにいたしますが、スマート東京先行実施エリアの1つでありますのが西新宿です。この西新宿で集中的に事業を展開いたします。 ポイント付与の対象となるのはどういうことかといいますと、新型コロナウイルスの対策にも効果的な時差出勤をした人、テレワークをした人、要はスムーズビズの実践を行った方。さらには消費期限が間近の食品の購入、これによって食品ロスを防ぐということ。それから買い物袋を辞退したなどという場合には、このポイントが付いてくるわけです。これらの活動に参加した方々には西新宿の店舗で利用可能な東京ユアコインを付与いたします。ポイントの付与、キャッシュレス決済、これに当たっては昨年度のモデル事業で使用しました専用アプリに代えて、今度はLINE内のアプリを活用するということで、参加者の利便性を高めてまいります。ぜひ多くの方々にご参加いただいて、この東京ユアコイン、ご利用ください。これはキャッシュレスとあとタッチレスになってきますので、両方の意味での推進ということにつながろうかと思います。何よりもSDGsの推進にもつながってくるということかと思います。 この取り組みを通じまして、キャッシュレス決済、その比率の変化なども調査いたしますし、参加者、そして参加店舗へのアンケート調査も同時に行います。SDGsを切り口とした事業、この事業スキームの有効性の検証にもつながります。都内のキャッシュレス化、着実に邁進、推進していきたいと考えております。戦略政策情報推進本部が担当しております。詳細はそちらのほうでお聞きいただきたいと存じます。私からは以上であります、どうぞ。