「踏みとどまらないと大切な命守れない」 小池都知事「厳しい状況、乗り越えましょう」
東京都の小池百合子知事は17日、臨時の記者会見を開き、医療の専門家らが参加して同日開かれた都のモニタリング会議で「感染状況」に加えて「医療提供体制」も深刻なレベルに引き上げられたことと、同日の新規感染者数が過去最多の822人になったことを受け「ここで踏み留まらなければ大切な命は守れない。その強い意識を私は持っています。そしてその意識をみなさんと再び共有させていただきたい。この厳しい状況、なんとか乗り越えていきましょう」と都民に呼び掛けた。 【動画】東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ
小池知事は会見で「ひとえに、みなさま一人一人の大切な命だけではありません。みなさまが大切にされている方の周りの方々の命を守るため、そのための策を講じていくこと、このことを強く訴えているのがきょうの(新規感染者の)数字だと考えます」と述べた。 また、重症者の約6割は70歳以上であることや、この1週間で亡くなった21人のうち16人が70歳以上だったことなどを指摘。「明らかに高齢者の重症化、それが死につながっている」、「今こそ心を合わせ、コロナを抑え込むべく、みなさま方のご協力をよろしくお願いするため記者会見を開いた」と臨時会見を開いた経緯を説明した。 感染拡大を受け、都は病床の確保に努めている。小池知事は「昨日(16日)の段階で、重症病床を250床、中等症以下の病床は3750床、合わせて4000床の確保を都内の医療機関に要請した」と説明。また、軽症者・無症状者用の宿泊療養施設も10施設あり、部屋も約4000室確保したと語った。