“年末年始コロナ特別警報” 小池都知事「ウイルスに年末年始はない」
東京都の小池百合子知事は17日、臨時の記者会見を開き、「まもなく年末年始を迎える。年末年始は人の動きが活発になる。ウイルスはカレンダーを持っていない。年末であれ、年始であれ、クリスマスであれ、どのときでも襲って来る。この年末年始を、感染拡大をストップさせるための特別な時期にしなければならない。よって特別な時期として、『年末年始コロナ特別警報』を発出する」と訴えた。 東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ
同日、都が開いた医療の専門家らが参加するモニタリング会議では「感染状況」に加えて「医療提供体制」も深刻なレベルに引き上げられた。小池知事は会見で、「専門家からは医療提供体制がひっ迫しているとの指摘があった。これまで以上に危機感を持つ必要がある」と語った。 また、「モニタリング会議で、このペースで進むと1日当たりの新規陽性者数は遠からず1000人の大台にのる可能性があると強い指摘を受けた」とも報告。小池知事は「感染者が増えた後に重症者が増加していく、重症者は遅れて増えるというのはご承知の通りだ。いまこそ命を守る、その観点から危機感を共有しなければならない」と語気を強めた。 都は17日、新規感染者が822人に上ったと発表した。16日は678人で、1日の確認数としては過去最多だったが、さらに上回った格好だ。