東京都医師会が緊急会見 「GoTo一時中断を」(全文1)1日千人なら東京の医療は持たない
東京都医師会は20日午後、緊急の記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都医師会が緊急会見 尾崎会長「GoTo、一度中断の決断を」(2020年11月20日)」に対応しております。 【動画】東京都医師会が緊急会見 尾崎会長「GoTo、一度中断の決断を」(2020年11月20日) ◇ ◇
本日の新規感染者は522名
天木:皆さんこんにちは。本日は急なお呼び掛けにかかわらず多くの報道関係の方々に来ていただきまして、誠にありがとうございます。本日は普段と違いまして、地区医師会の先生方にも参加していただいております。北多摩医師会、千代田区医師会、渋谷区医師会、日野市医師会、八王子市医師会の医師会の会長の先生方がこの前列に並んでおります。皆さんよろしくお願いします。本日は定例ではなくて緊急の記者会見という形でやらせていただきますので、まず会長が中心になってお話を進めていくことになると思います。それではよろしくお願いします。 尾崎:皆さん、今日はお集まりいただきましてありがとうございます。いつもの定例会見とは違いまして、今日は緊急ということでさせていただきます。皆さまご存じのように、昨日534名、本日522名の感染者が報告されています。そして今日は65歳以上の方が約80人ということでございます。そして1週間の増加比を見てみますと、1.33倍になっております。もしこのまま有効な抑制政策ができないとしますと、4週間後には1020名という数になるという試算もございます。
家庭内や職場の感染が非常に多い
従いまして、今、しっかりとした感染予防対策を取りませんと、今でも、私500人台が毎日続くということは、東京の医療体制がかなり逼迫する危険な状態だと思っておりますが、これが、さらに1000人というふうな、1日、数になると、これはもう東京の医療は持たないだろうという考えを持っております。 そして人の移動。これも大事なんですが、まずあしたから3連休ございますので、都民の皆さまへの注意喚起ということをお話ししまして、それからやはり人の移動というのはかなり今回、効いているんじゃないかっていうお話をさせていただく。そして最後に年末年始の医療提供体制というお話をさせていただきたいと思います。 そして都民の皆さまにお願いしたいのは感染予防の徹底についてでございます。この円グラフでも分かるように、7月、8月はやはり夜の街とかそういうところもかなりありましたけれども、現在の特徴は家庭内感染とか職場の感染が非常に多くなっているということです。そしてそういうところにやはりウイルスを持ち込むのは、まず最初は飲み食い、つまり飲食店からだろうという話が多くございます。従いまして、特にご家族に、これは毎回言っていますけれども、高齢者の方がいるような方、あるいは職場、いろんなところで高齢者と接触する方はぜひ、さらに気を付けて活動していただきたいと思っております。 急なお話でございますけれども、あすから3連休になります。私どものお願いとしては、やはり身近な人と以外はなるべく会わないようにしましょう。5人以上の会食はしないようにしましょう。当たり前ですが人と話すときには必ずマスクをしていただく。そして3密を避けましょう。これは絶対に守っていただきたいと思います。そしてどんな場面でもまず手洗いをしていただいて、目、鼻、口からウイルスが入らなければ感染は成り立ちませんので、マスクをすることと、引き続き顔を触るような際には必ず前もって手を洗うということ、あるいはアルコール消毒をしていただくということを徹底していただきたいと思います。 これから冬場に向かいます。今、日本は超高齢社会になっております。たくさんの高齢者が暮らしております。そういう中で心臓、あるいは肺に持病を持たれている方も多くございます。冬は特に寒さとか空気が乾燥するとかいろんな原因があって、やはり例年、心臓が悪くなる、心不全を起こす、あるいは呼吸状態が悪化する、呼吸不全、こうしたものが多発いたします。