東京都医師会が緊急会見 「GoTo一時中断を」(全文1)1日千人なら東京の医療は持たない
飲みに行くなら10日に一度
そこで、手前みそですが、もう一度この、飲みに行くなら10日に一度を提案したいと思います。これは10日に一度であれば、もうかなり皆さんもご理解いただけると思いますが、感染はしないだろうという目安になります。従って、気の合ったこういったルールを守っている仲間と一緒に飲みにいく場合は、感染している人はいないわけですから、マスクを途中で外してしまって、仮に大声を出しても感染する人同士じゃ感染する人はいませんので、これは基本的にうつらないということになります。 ですから、ぜひ飲みに行くんであればあまり気を付けなくてもいい10 days、10日に一度飲みに行こうと。これでも月に3回は飲みに行けるわけですから、お店の方も月に3回、例えばそのグループが来ていただければ、かなりな数が行っていただけることになりますし、われわれも月に3回は外で飲んであとは家飲みをすると、こういう生活を12月、1月やりましょうよっていう話になると思いますので、これもぜひお努めいただければと思っております。 以上、そういうことでございまして、やはり先ほど申し上げたような常に4つの感染拡大の要因というのを皆さんでも考えていただいて、どうやって感染を減らしていくかということに皆さんで取り組んでいただければと思っております。ぜひ、ここ1週間、2週間でやはりいろいろ流れを変えて、12月の中旬に1000人を超えるようなことが起きないように、われわれも頑張りますので、ぜひ都民の皆さんも頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。 天木:それでは今日はただ今の会長の話について質疑応答を受けたいと思います。ご質問のある方は挙手の上、前に出ていただければと思いますが、いかがでしょうか。特にないでしょうか。はい、そちらですね。
都ではGo Toの議論進んでいないようだが
TBSテレビ:TBSテレビの城島と申します。お話ありがとうございます。先ほど会長のお話にもありましたようにGo Toキャンペーンについてなんですけれども、これ、国としては自治体からの要請がないということで、そのまま続けているという話がある一方で、例えば東京都などは、これは、Go Toキャンペーンというのは国の話だということで、なかなか議論が進んでいないかのように思えるんですけれども、その点、会長としてはどのように見ていらっしゃいますか。 尾崎:質問ありがとうございます。どう見ているかというと、やはり当たり前の話ですが、大きな人の流れ、移動というのを止めれば感染は当然減るということは、皆さんおそらく分かっていらっしゃることだと思いますが、なかなかやはり今の第1波、第2波のときと違って、もちろん観光業とか飲食店の方とかもかなり厳しい状態にありますので、なかなかそこにおそらく国の方も、それから都道府県の方も、知事の方も踏み切れないというところがあるんだと思いますが、われわれは医療サイドから申し上げますと、やはり今の状態を放っておくと医療崩壊に必ずつながると私は思っています。特に先ほど言ったような冬場のいろんな救急患者さんの増加というのが、コロナ以外でもたくさん出てくる可能性あります。今、幸い、インフルエンザが少ないですけども、皆さんインフルエンザとコロナの同時流行ばかり気にしていますが、実はそういったいろいろな、冬場に悪化する病気をたくさん抱えた人が、東京はじめ、日本にたくさんいます。 ですからそういった意味でこの流れをやはり止めないと、私は影響が出てくると思っているわけですが、そこに経済をどうやって、なんて言うかな、円滑に広げていくかというか、そういうことを重視する方ももちろんたくさんいらっしゃるし、それも、われわれも考えなきゃいけないことだと思いますけども、医療崩壊が起きては、やはりこれが一番、私は医療者だからっていうことじゃなくて、国民の皆さんも都民の皆さんも必要な医療が受けられなくなったり、本来コロナじゃなくて助かるような命も、もし入院できなくて助からなくなったら、それは困るんですよ。皆さんそう思いませんか。 そして、このままそういう患者の増加がどんどん続けば、やはり国民、都民自体もまた無用なといいますか、必要以上の自粛に入るっていうことは、僕は間違いないと思っていますので、ぜひここは国、あるいは都からやはり一時ちょっとストップしてみようということで提案いただいて、本当にわれわれの医療体制崩壊を守るっていうことも含めて検討していただきたいと私は思っているわけです。