大阪都構想 住民説明会10月4日午前(全文3)サービスは今よりきめ細やかに
連携協約の仕組みをつくって区域を一元化したい
これが住民サービス、移行前と移行後のご心配になられる点なんですが、例えばもろもろの手続き、区役所はそのままです。まったく変わりません。保険料、大阪市内が今は一緒ですけども、これは特別区内、要は今の大阪市域、皆さま方の保険料は全て同じであります。利用窓口は変わりません。そしてこの保育所と幼稚園の入所のところです。これは現在、大阪市域で保育所は入所区域が設定されます。特別区になれば自治体ですから、その特別区内が入所のエリアとなりますが、この大阪都構想の説明をさまざまな形でさせていただくに当たって、やはりこの入所区域というのは今の区域でなんとかならないのという、そういう声もいただいております。これは設置期間までに、準備期間中に、これで11月1日、賛成多数となれば2025年の1月1日ですから、それまでの準備期間内に区域はこの大阪市域内で保育所、幼稚園がそれぞれ通えるように制度設計に取り組みたい、こういうふうに思っています。連携協約の仕組み等をつくって、区域を一元化できるように取り組んでいきたい、こういうふうに考えているところであります。 最後ですけども、さまざまな拠点があり、このような形で行政区域が分かれていきます。このような形で壁ができるわけではありません。ここは、今のコミュニティーは同じです。行政の区域としてこういう形で皆さんの身近に役所をつくる、議会をつくることによって、ニーズに合った基礎自治業務をやっていこうよというのが特別区であります。ぜひ将来、これから未来を見据える中で、皆さんにご判断をいただきたいと思います。どうもありがとうございました。 司会:続きまして、吉村知事よりご説明申し上げます。
身近なサービスを実行できる組織に
吉村:皆さん、おはようございます。もうすでに事務局から制度の説明があり、そして松井市長からも説明がありましたので、僕からは補足的、補充的に大阪の大きな成長、大阪の府市の在り方、そこについて最後にご説明させてもらいたいと思います。 まず1つはこの特別区の目指すところ、大阪都構想、特別区の目指すところですが、1つは先ほど松井市長からもありました、住民の皆さんに身近なサービスを実行できるような組織にしていこう、区長を選んでいこうということです。 そしてもう1つ、これも松井市長の説明でも少しありましたが、要は大阪府と大阪市の積年の課題である二重行政を解消して、大阪の方向性を決めれるような組織にしていこうということです。これまで大阪府と大阪市は府と市を合わせて府市合わせと揶揄されるようなことがありました。ずっとこれは言われてきました。これはわれわれが都構想を言い始めて言われたことじゃなくて、もうずっと大阪の歴史として言われてきたことです。つまり大阪府と大阪市というのはそれぞれ二重行政、権限争い、縄張り争いをして、トータル大阪の方向性を決めて実行することができてなかった。大阪の大きな成長に関して。これが大阪の歴史であり、そして大阪の成長を阻害する、われわれ大阪府民・市民にとっては本当に不幸なことだと、不幸せなことだなと思います。これを根本から解決して、そして成長する、大阪が成長する土台をつくり、そしてそれを次の世代にもきちんとバトンタッチしていきましょうということです。 大阪の現状ですけども、大阪市は市域のこと、大阪府は市域外のこと、そしてやっている仕事は同じようなことを二重でやってきたという歴史です。これは他都市でも同じようなことがあるんじゃないの、他都市でも政令市あるよね、これ大阪だけなんでこんな、こういう都構想の話が出てくるんですかと質問されることもあります。先ほど松井市長からも話がありましたが、この大阪市、かつてはこの中で収まっていましたけど、どんどん都市の集積性が外に広がってきています。 【書き起こし】大阪都構想 住民説明会10月4日午前 全文4に続く