何が25年ぶりVのオリックスとロッテの明暗を分けたのか…“レジェンド”イチロー氏から届いた祝メッセージとは?
吉田正が死球で1度ならず、2度も離脱。中嶋監督が「さすがにへこんだ」という大ピンチを乗り切れたのも“ラオウ”の独り立ちがあったからこそ。ロッテはマーティンの故障離脱が響いた。3年目の藤原が急成長して、佐々木千の覚醒で勝利方程式も確立したが、山本―宮城、吉田―杉本の投打の波及効果にはかなわなかった。 そして池田氏は、「言い方は悪いが負けグセのついていたオリックスを戦う集団に変えた中嶋監督の我慢強いリーダーシップも見逃せない」とも言う。 中嶋監督が口を酸っぱくして言い続けたのが「最後まであきらめるな」の言葉。 「言い続けてみんなが実行してくれた」と中嶋監督が言う。 次なる目標はCSを勝ち抜き、日本シリーズでの日本一である。 25年前の日本一を知る“レジェンド”イチロー氏からは、オリックスを通じて、こんな祝いのメッセージが届いた。 「オリックス・バファローズの皆様、リーグ優勝おめでとうございます。 95年の阪神淡路大震災を経験し、『がんばろう KOBE』のもと、ファンの皆さんと気持ちをひとつに闘い優勝したことは、今も私の心に刻まれています。あれから長い年月を経て、当時オリックスの先輩だった中嶋選手が監督とし て、そして当時まだ生まれていなかった選手たちも一緒に、25年ぶりにチームをリーグ優勝に導いたことは大変感慨深いです。今日の優勝は、あの忘れられない日々を共にしたファンの方々にとっても、当時を知らないファンの方々にとっても、熱い気持ちを呼び起こしてくれたのではないでしょうか。 当然次は日本一、期待しています」 ちなみに25年前の日本シリーズで仰木監督率いるオリックスはメイクドラマでセ・リーグを制した長嶋巨人を4勝1敗で下している。3番で全試合にフル出場したイチロー氏は、第1戦にソロアーチを放つなどの活躍でシリーズの優秀選手に選ばれている。