コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文3完)高リスク者が打ち終われば見方が違ってくる
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(地域医療機能推進機構理事長)は16日午後、記者会見を開いた。 【動画】尾身会長が会見 「宣言」解除後の大規模イベントの入場制限は?(2021年6月16日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「尾身会長が会見 「宣言」解除後の大規模イベントの入場制限は?(2021年6月16日)」に対応しております。 ◇ ◇
集団免疫ができるまでは、という感覚で捉えてよいか
記者:ジャーナリストの【タケダ 00:43:02】です。求められる行動様式についてちょっとお伺いしたんですけれども、国民の多くがワクチンの接種を終えるまではマスクを着用すること、または国民の多くが接種を終えるまでは飲み会を控える。これ、国民の多くっていうのは、肌感覚かもしれませんけど、集団免疫ができるまでは、みたいな感覚で捉えてよろしいでしょうか。 尾身:これは実は、ご質問はなかなか鋭いご質問で、この文脈はメンバーのほうから質問がありました。いったい何パーセントのことだと、言ってくれないと分かんないんじゃないの、と。確かにそうですね。数が言えればいいですけれども、ここはいわゆる集団免疫という考え方もあるし、そうじゃなくてある程度打つ、希望者が打って、一応希望者は打って、打たない人も当然おられますよね。そうすると、一定程度のプロテクションは、個人のレベルで与えられます。 ただ、そうなってもまだ感染は、小さいクラスターは起きるとわれわれは踏んで、つまり集団免疫というのを一般の人が思うのは、あるレベルに達すると、もうそれで何もしなくても感染は制御されて、あるいはゼロに近くなるというイメージだと思います。そこはここで言ってないですね。それは、ここの当分というのは、おそらく集団免疫というようなレベルは、そう簡単には私どもは。 だけどある程度個人のレベル、高齢者の人が重症化しない、これはあると思います。ワクチンとしては、重症化が少ないというようなことがあると思いますけど、そういうようなことで、本当は厳密に言えるけど、これは誰も言えないですね。なんとなくみんなが、ワクチンがある程度前に比べたらはるかに去年の4月、なんも分かんないときからある程度、だんだんと言うと、これはやっぱり違うレベルに入ると思いますよ。まずは高齢者が打てれば、ある程度重症化予防が期待できる。それでも重症化は一定程度出ると思いますけどね。 あと今度は青壮年層とか、さきほど言ったリスクの高い人たちが一応打ち終わったとなると、これはやはりわれわれ一般の人々の、このコロナウイルスに対する見方というか、感じ方が違ってきていると思いますね。そういうことを、そこが、そんなに時間、しばらくという、トンネルはもうちょっと先に光が見えているということを書いたと思います。 司会:ありがとうございます。そのほかご質問ありますでしょうか。それではTBSの記者、お願いします。